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【パンクラス】UFC帰りの日沖が2連勝、高谷は完封負け

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2016/06/12(日)UP

パンクラス
「PANCRASE 278」
2016年6月12日(日)東京・ディファ有明

▼第14試合 メインイベント フェザー級 5分3R
○日沖 発(ALIVE/パンクラス・フェザー級2位/第3代SRCフェザー級王者、第9代修斗世界ライト級王者、TKO世界フェザー級王者)
判定3-0 ※三者ともに30-27
●内村洋次郎(イングラム/初代ZSTウェルター級王者)

 パンクラス2戦目となる日沖。これまで修斗世界王座やSRC(戦極)フェザー級王座などを獲得し実績十分だが、2011年から2015年まで参戦したUFCでは3勝5敗となかなか結果を残せなかった。心機一転、今年1月にパンクラス初参戦を果たすと、当時パンクラス・フェザー級8位の横山恭典を序盤から圧倒し、1Rにチョークスリーパーで貫禄の勝利を収めている。

 対する内村は2007年に初代ZSTウェルター級王座に就くなど、長年ZSTを主戦場に活躍。キックルールの試合にもたびたび出場しており、打撃を武器としている。昨年2月以降は怪我のため試合から遠ざかっていたが、今回1年4カ月ぶりの復帰戦でいきなり強豪と対戦することになった。しかし、試合前には「自分がどれだけ通用するのか、もちろん通用すると思っているので、そこを証明したい」と日沖撃破に自信も見せていた。

 1R、サウスポーに構えた内村。左ミドルから左フックと得意のコンビネーションを見せる。内村が再び左フックを放ったところで日沖が組みにいきテイクダウンを狙うが、内村はこれをこらえ逆に日沖に投げを見舞う。上を取られた日沖だが巧みに体勢を入れ替えて立ち上がると、再びタックルを仕掛け、今度はテイクダウンに成功。日沖が上のポジションをキープしたままラウンド終了。

 2R、内村が強烈な左ボディーブローを日沖に叩き込む。日沖も続けざまに右ローを2発返すとお互いに見合って笑う場面も。ラウンド中盤に差し掛かると、日沖が再びタックルからテイクダウンに成功。上になった日沖は下の内村を抱え上げるとそのまま床に落とし、ダメージを与えにいく。終盤には日沖がサイドポジションを奪い、肩固めを狙うなど、日沖が試合を優位に進める。

 3R、劣勢の内村が前に出る。一発一発、声を上げながら打撃を繰り出し、日沖のボディーに強烈な左ミドルを叩き込む。日沖も長いリーチを生かしたミドルとハイで応戦するが、両者ともなかなか決定打には至らない。終盤に差し掛かると、再び日沖が内村からテイクダウンを奪い、そのまま上のポジションをキープし、ラウンド終了となった。

 ジャッジは3者ともに日沖を支持。日沖が試合巧者ぶりを見せ、パンクラスで2連勝を飾った。試合後にマイクを握った日沖は「今日は手堅い試合をしてしまいましたが、もっと強くなって良いパフォーマンスが見せられるようになってから帰ってきます」とコメントした。

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▼第13試合 セミファイナル ストロー級 5分3R
○砂辺光久(reversaL Gym OKINAWA CROSS×LINE/パンクラス初代ストロー級&フライ級&スーパーフライ級王者)
TKO 3R 3分47秒 ※レフェリーストップ
●八田 亮(ストライプルオハナ/前ZSTフライ級王者)

 パンクラスのフライ級&スーパーフライ級王座に続き、昨年11月には初代ストロー級王座を手中に収め、三階級制覇を成し遂げた砂辺。連勝記録も13に伸ばし、約5年間無敗の状態が続いている。今回は初代ストロー級王者としての初戦を迎えた。

 対する八田は多彩な極め技を持っていることから”七色のサブミッション”や”極師”の異名を持ち、2014年8月には8戦無敗のままZSTフライ級王者に輝いた実力者。昨年2月の王座陥落後にはMMA引退をほのめかしていたが、パンクラスのリングで王者を相手に復活戦に臨むこととなった。

 1R、お互いに様子を見合う立ち上がり。間合いを取りながら八田がパンチを放つと砂辺は右ローを2発返す。八田がタックルを仕掛けるが、砂辺がこれを切る。すると今度は、八田は砂辺の正面から抱き着くように組み付き、そこから流れるように腕十字と足関節を仕掛けるが、砂辺は落ち着いてこれを振りほどいた。

 2R、八田がタックルからそのまま寝技に持ち込むが、砂辺はこれに付き合わない。スタンドの状態に戻ると、リーチで上回る砂辺がパンチとローを当てていく。再び八田がタックルを仕掛け、砂辺に寝技を仕掛ける。砂辺が離れようとした一瞬の隙を逃さず、八田が砂辺の足をとらえて足首を極めにいったところでラウンド終了のブザー。

 3R、タックルを仕掛ける八田だが、砂辺はケージを背にこらえる。いったん両者は離れるが、再び八田がタックルを仕掛けたところに砂辺がヒザを合わせ、場内に炸裂音を響かせる。八田は寝技に持ち込むようにして逃れるも体勢が悪く、砂辺の強烈なパウンドを何度も落とし込まれる。

 八田は砂辺の腕を掴んでこれを阻止。いったん落ち着いたかに見えたが、今度は砂辺が上体を起こし強烈なヒジを八田の顔面に叩き込んだ。八田は頭部から出血し、たまらず下を向く。砂辺が再びパウンドを打ち込もうとしたところでレフェリーが試合を止めた。

 砂辺はこれで14連勝。試合後のインタビューでは「1Rのアッパーで右の拳を折ってしまって、ちょっと焦ったけれど…。まあ、これがパンクラスのキングだよね」と手負いの状態で勝利したことを打ち明けた。

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