2019/09/25（水）UP
（最終更新：2019/09/27 13:49）

自身の憧れの先輩達を超えるべくタイトル獲得を目指す雅

　10月6日（日）東京・後楽園ホールで行われる『REBELS.63 × KNOCK OUT』。同大会の「REBELS-MUAYTHAI ライト級暫定王座決定戦」で、前REBELS-MUAYTHAIスーパーライト級王者・スアレック・ルークカムイ（33＝STURGIS新宿ジム）と対戦する、ムエタイオープンライト級王者・雅駿介（25＝PHOENIX）のコメントが主催者を通じて届いた。

　雅はアマチュアで実績を積み、プロデビュー後は、2019年2月にムエタイオープン、6月にはムエタイのスック・ワンキーントーンライト級のベルトを獲得。今年8月には『K.O CLIMAX 2019』で良太郎にヒジでカットを奪いTKO勝利。この試合で、本来スアレックとの王座戦に出場予定であった良太郎が眼窩底骨折となったため、代わって雅が試合に臨む。

　雅の所属ジムにはスアレックとの対戦経験もあり、実際に勝利している元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者・梅野源治が所属しており、「スアレック選手と対峙しないと分からない情報をかなり聞きました。意外なポイントをいっぱい聞いていてだいぶ勝率は上がってますね（笑）」と先輩からのアドバイスもあり自信たっぷり。

8月のKNOCK OUTで雅（右）は良太郎（左）と激戦を繰り広げた末にTKO勝利

　梅野から「スアレックは強いから、今の実力ならいける可能性もあるけど、相当頑張って練習しないと勝てない」と言われて、雅は「梅野さんの言葉は逆に嬉しかったですね。梅野さんが『強い』と認める相手と戦える位置まで来たんだなって。だから余計に勝たないと意味がないと思ってます」と自身の師匠とも呼べる梅野が認める選手に勝利を誓う。

　所属ジムの会長が独立してジムを立ち上げるためにチームを脱退した際に「これからはお前がPHOENIXを引っ張っていかないとダメだぞ」という言葉を受け、「これからは僕が引っ張っていかないと」と梅野に続いてチームを盛り上げていく自身の立場を自覚している。

「俺が中心にいって、REBELSとKNOCK OUTを盛り上げてやる」と意気込む雅

　多くの若手選手が台頭するKNOCK OUTで「絶対に俺が中心にいって、REBELSとKNOCK OUTを盛り上げてやるという気持ちでやってます。そこの意識は変わりました」と団体を盛り上げるという目標も掲げて練習に励んでいる。

　雅には「REBELSのメインで、ベルトを懸けて戦うこと」に対する特別な思いがある。雅は、PHOENIXの末っ子的存在として、先輩たちがREBELSでメインイベントを務める姿をずっとリング下から眺めてきたからであろう。

「そもそも『REBELS-MUAYTHAIライト級』の初代チャンピオンはハチマキ（北川“ハチマキ”和裕）さんなんです。大好きな先輩ですし、その先輩が持っていたベルトだから絶対にPHOENIXが取り返す、俺がジムに持ち帰るんだという気持ちはものすごく強いです」と自身の先輩が持っていたベルト獲得に闘志を燃やす。

　さらに「僕は子供の頃は格闘家がヒーローだったんで、そういう存在になりたいです。魔裟斗さんとか山本KID徳郁さんみたいな社会的な影響力のある選手になれるかは分からないけど、僕の試合を見て『明日から頑張ろう』とか、何かを感じ取って貰える選手にならないと。最初は一人でもいいですし、それが何百人、何千人、何万人にもなっていけたらいいですよね」と自身の目指す格闘家像を熱弁。