【レベルス】MISAKI、ぱんちゃんに勝って「ベルトもファンも根こそぎ持っていきます!」
MISAKIが語る過去の自分『何か目標があると変わるよ』
■18歳で入院「心の中に闇を隠してました」
MISAKIは、現役時代にシュートボクシングで活躍した父・山村教文(TEAM FOREST代表)の影響で子供のころに空手を習い、17歳の時にアマチュア大会にも参戦したが格闘技に対してそこまで熱心ではなかったという。
教師を志して4年制大学に通っていた18歳の時に心身のバランスを崩して入院し、大学も1年で中退。
「外ではニコニコしてたので『明るい子だね』と言われていたんですけど、心の中に闇を隠してました。ある時、何かが上手くいかない、格闘技が上手くいかない、友達と上手くいかない、本当にたまたま、いろんなことが重なってしまって鬱のようになって入院したんです」
■入院中に気づいた格闘技への想い
そして入院中に、他の入院患者と会話をするうちに自分にとって格闘技がいかに大事なものかに気づいたという。「『目標が何もない』っていう子ばかりで、私のようにシュートボクシングで活躍してるRENAちゃんが大好きで、格闘技をやっててチャンピオンになりたいって目標を持ってる子がいなかったんです。その時に、私は格闘技にめちゃめちゃ助けられてきたんだって気づきました」
退院後には正社員として1年間働いてお金を貯め、栄養士の資格を取るために短期大学に入り直し、勉強の傍ら格闘技にのめり込んでいった。「20歳までにプロデビュー。ランキングに入りたい。チャンピオンになりたい」と立てた目標を次々と達成していった。
■「同じような辛い思いをしている子の参考になれば」
これまでMISAKIは入院経験を人に話してこなかったが、今は「同じような辛い思いをしている子の参考になれば」と自ら話すようにしているという。
「養護施設を訪問した時、昔の私と同じように悩みを抱えてる子に会ったんです。そういう時は自分の経験を話して、必ずミットを持って行くので蹴ったり殴ったりを体験して貰います。『私は格闘技だったけど、お金が欲しいでもギャンブルに勝ちたいでも何でもいいから、何か目標があると変わるよ』って話しています」
「RENAちゃんも『昔は引きこもりだった』と自分の体験を公表して、話していますけど、そういう子が爆発すると強いんですよね。だから、今、悩んでいる子には『何かをやってみた方が絶対にいいよ』っていうことを伝えていきたいです」と、以前自分がRENAの背中を見て「プロ格闘家」に夢を描いたように、自分が頑張っている姿を見て「私も頑張ろう」と思ってくれる子どもたちが現れることをMISAKIは願っている。
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