2020/09/18（金）UP
（最終更新：2020/09/18 20:53）

陣内まどか

　9月20日（日）新宿FACEにてRISEの3度目となる女子だけの大会『RISE GIRLS POWER 3』で、新設されるフライ級（-52kg）の初代王座決定トーナメントに出場する、元WPMF日本バンタム級王者など3つの団体のベルトを獲得した陣内まどか（フリー）とNJKFミネルヴァスーパーフライ級王者の聖愛（魁塾）のZOOMインタビューが行われた。

　陣内は2009年デビューのベテランで現在26歳、元祖ビジュアルファイターで“美しき女王”と呼ばれる。10代でJ-GIRLS＆WPMF日本王座の二冠王を達成、17年4月に怪我で戦線離脱したが、18年9月の復帰戦でWMC日本スーパーバンタム級王座戦に挑み勝利、3団体目のベルトを獲得した。

　今回約2年ぶりの試合となる陣内は、膝靭帯の手術で1か月間入院し、その後リハビリに励んでいた。以前に左膝の靭帯を切ったこともあったが、今回は右膝の靭帯が切れてしまい、重傷で歩けるまでのリハビリも大変だったという。

全力の蹴りを放つ陣内

　現役続行できるか悩むこともあったが、まだ続けたいという意志が強く、医師と相談しながらリハビリに励み、今回の復帰戦となった。

　ムエタイの印象が強い陣内だが、復帰戦はRISEで行うこととなった。アマチュア時代に3戦ほど試合経験もあり旧知の神村エリカ氏（RISE GIRLS POWERアンバサダー）が女子の大会に力を入れていると聞き、連絡を取る中で出場したい意思を伝えたのだという。

　ほとんどムエタイルールで試合をしていたこともあり、今回のRISEルールに関しては「正直大丈夫かな」とも思ったが、試合をしたいという思いが一番で、どんなルールでも楽しみだと語る。デビューから53.5kg以下の試合を行ったこともなかったが、今回初の52kgの試合に向け減量も順調で問題ない様子だ。

　対戦相手の聖愛については、パワフルさがすごいと予想する一方、自分の経験を活かし、頭とテクニックを使いながら試合をしていきたいと言い「ムエタイスタイルを若干封印した陣内まどか」のミドルキックと前蹴りに注目してほしいと意気込む。

　今回のトーナメント初戦の対策もしているが、今年12月の決勝も見越しての練習を積んでいるという陣内。別ブロックからは小林愛三（NEXT LEVEL渋谷）の勝ち上がりを予想しているが、対するKOKOZ（TRY HARD GYM）も自分と同じムエタイスタイルなので、どちらが勝ち上がってきても試合はしてみたいと語る。

　今はもうベルトを獲りたい一心だという陣内は、ファンに向けて「ファイトスタイルはムエタイなのでRISEは初参戦になります。今回アグレッシブに試合をしていきたいと思うので、応援よろしくお願いします」と言葉を送った。

聖愛

　対する聖愛は関西の名門・魁塾所属の18歳。昨年RISE、DEEP JEWELS（KICKルール）に参戦し勝利、今年2月にNJKFミネルヴァスーパーフライ級タイトルマッチに勝利し王座奪取に成功している。

　RISE QUEENへの憧れもあったという聖愛は、女子軽量級の選手が盛り上がりを見せている中で、自分たちのフライ級ももっと盛り上がっていけば良いなと思っており、今回のトーナメントがとても嬉しく、モチベーションが上がったという。

　対戦相手の陣内は自身がプロデビューするずっと前から第一線で活躍している選手であり、今回の対戦に気が引き締まったと語る。蹴りがうまく、テクニックもパワーもある陣内との試合は、蹴り主体の試合になるのではないかと予想。

　自身もパンチよりも蹴りが得意で、ハイキックの練習もし、打ち分けもできると自信を見せる聖愛。2回目の参戦となるRISEのファンへ「前戦はすごく反省し、もっと成長しなければいけないなと思った試合だったので、2回目に観ていただけるファンの方々やRISEを観る方々に、もっともっと応援してもらえるように、試合までもっと成長していくので応援お願いします」とコメントを送った。