2021/02/04（木）UP
（最終更新：2021/02/04 17:40）

梅野がムエタイ殿堂3冠を経験した猛者と対戦

　2月28日（日）神奈川・横浜アリーナで開催される『RISE ELDORADO 2021』のカード発表会見が、4日に行われた。
　“日本ムエタイ界の至宝”梅野源治（32=PHOENIX）が参戦。元ルンピニー＆ラジャダムナン三冠王者ノラシン・スペチアーレジム（33=Speciale gym）と-61kg契約戦（3分3R）で対戦する。

　梅野はムエタイ二大殿堂の一つ、ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王座にも君臨したことのある日本ムエタイ界の第一人者。
　19年には同年3月から開幕したRISE -61kg世界トーナメントに出場。ムエタイルールとは違い、ヒジなし、首相撲無しのルールだったが、得意のミドルを生かし勝ち上がる。しかし9月の決勝ではRISEライト級王者の白鳥大珠にKO負けを喫し日本人相手に初黒星。優勝を逃した。
　昨年12月には、コロナ禍で約1年ぶりに試合。日本人キラー・キヨソンセンにヒジで切られての判定負けを喫している。

チャンヒョン・リーの強打を伝家の宝刀・左ミドルで封じる梅野

　対するノラシンはルンピニースタジアムではライトフライ級とフライ級の二階級制覇。ラジャダムナンでもライトフライ級王座を戴冠している超強豪だ。07年のムエタイ最優秀選手にもなっており、09年には元Krush王者の寺戸伸近と対戦し、２RKO勝利を収めている。
　現在はRISEスーパーフライ級王者・大崎一貴が所属するOISHI GYMでトレーナーを務めており、テクニックでプロ選手たちを翻弄しているとのことだ。

　ノラシンは会見には出席せず「最善を尽くします。梅野選手は私の敵ではない、KOします」と自信満々のコメントが読み上げられた。

フック連打からのヒザ蹴りでKO勝利する梅野

　梅野はノラシンの印象を「とにかくアグレッシブ。パンチで前に攻めてくる選手。もちろん蹴りも出来るし、基本は何でも出来る選手だが、その中でもパンチの一発一発が重い」と強打を警戒する。試合でも全部に気をつけながら、一発があるパンチを貰わないよう上手く戦えたら」ととにかくパンチは貰わないとする。

　ムエタイとは違い、ヒジや首相撲の無いRISEルールだが「距離が合わず、19年のトーナメント決勝では悔しい思いをした」と語る梅野。今回は、カードが決まる少し前から（元RISE王者でプロボクシングも経験した）久保賢司に指導を受けていると言う。「ムエタイとの距離の違いとか細かな指導を、今かなりやってもらっている。1日10Rくらいミットを持ってもらっていて、今回教えてもらったことを試す良い機会かな」とRISEルールへの対策を強化している。

1年半ぶりのRISEルールに意気込む

　さらに「相手もムエタイのトップだった選手。ムエタイのテクニックを見せながら、RISEのリングで必要なテクニックも見せ、２つの良い所を見せたい」とムエタイとRISE、どちらの良さも取り入れたファイトを見せたいと意気込む。
　
　また、昨年-61kg世界トーナメントで白鳥にKO負けを喫したことについて「昨年63kgトーナメントが開催される時、出たいなと思ったんですが、その時には枠が埋まってしまったので参戦出来なかったんです。けれどチャンスがあれば、体重は合わせて良いのでいつでもやりたい」と白鳥へのリベンジの機会があればいつでも受けると語った。

＜対戦決定カード＞
▼-61kg契約 3分3R
梅野源治（PHOENIX／BOMライト級王者、元ラジャダムナン・スタジアム認定ライト級王者）
vs
ノラシン・スペチアーレジム（Speciale gym／元ルンピニースタジアムライトフライ級王者、元ルンピニースタジアムフライ級王者、元ラジャダムナンスタジアムライトフライ級王者）

▼-62kg契約 3分3R延長1R
平塚大士（チームドラゴン／RISEスーパーフェザー級7位）
vs
YA-MAN（TARGET SHIBUYA／2018年RISING ROOKIES CUPフェザー級準優勝）」

▼バンタム級（-55kg） 3分3R
力哉（BK GYM／DEEP☆KICK55kg5位）
vs
大森隆之介（EX ARES／JAPAN CUP 2019 -60kg級優勝）

▼スーパーフライ級（-53kg） 3分3R
岡﨑晃志（NEXT STEP GYM）
vs
星憂雅（IDEAL GYM／2019年Amateur RISE Nova全日本大会-55kg級優勝・大会MVP）

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