【RISE】女王・寺山日葵、全試合KOかダウン奪取の空手家・田渕涼香を逆指名「ヤバい選手が出てきた」=2.28横浜アリーナ

2021/02/04（木）UP
（最終更新：2021/02/20 22:34）

　2月28日（日）神奈川・横浜アリーナで開催される『RISE ELDORADO 2021』の記者会見が、4日に行われた。

　新型コロナウイルスの影響で海外選手の入国が困難となり、日本人・日本在住選手同士の対戦として組み替えられたマッチメイクが発表された。

　ミニフライ級（-49kg）の一戦（3分3R延長1R）で、初代RISE QUEENミニフライ級王者・寺山日葵（20＝TEAM TEPPEN）が、昨年12月に小林愛三に勝利した田渕涼香（20=拳聖塾）と対戦する。

　寺山は、昨年のRISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020のトーナメントを制して、日本女子最強の座に君臨。28日の試合ではロッタン・ジットムアンノンの推薦選手であり、恋人でもあるアイーダ・ルークサイコンディン（タイ）と対戦予定だった。

　田渕は3歳からフルコンタクト空手を始め、世界総極真や全日本極真連合会など全国レベルのジュニア大会で優勝を重ねてきた空手家だ。キックボクシングは空手と並行して18年からプロの舞台に上がり、4勝3KO無敗、KOやダウンは全て右ストレートで仕留めている。
　昨年12月にはRISE初参戦ながら、フライ級暫定王者・小林愛三の相手に抜擢。得意の右ストレートでダウンを奪っての大金星を挙げた。

　今回のマッチメイクは、寺山が『日本人でやりたいのは、田渕選手』と逆指名したことで実現した。寺山は「すごい選手だなと思ったのが一番の理由です。12月に会場で、あの愛三選手にダウンを奪って勝つという衝撃のデビュー戦を見させていただきました」と生で見て驚きを受けたとのこと。

　寺山は続けて「（田渕は）空手家、極真出身のイメージがあって、顔面パンチに慣れていないのではと思っていました。開けてみたら、パンチでダウンを取るし、パンチに慣れているし、ヤバい選手が出てきたなと思い焦っていました。」と女王として見逃せない存在だったという。
　さらに「（田渕は）キックの試合数は少ないですが、空手は幼い頃からやっていると聞いたので、良い試合になるんじゃないかと思います。ちょっとリスクを冒してでも、自分の経験値を上げていきたいと思うので、逆指名させていただきました」と指名の理由を語った。

　顔面パンチに慣れていると言われた田渕は「正直、顔面はまだ慣れていないですね。空手の動きを使って試合をしたら、たまたまパンチが当たったという感じです」とまだ未発展だと言う。

　田渕のプロKO勝利率は、女子では驚きの75%だ。寺山は「うらやましいというか、すごいな。私もなかなか倒せないので、倒し方を教えてほしいくらい。今回もKOを狙ってくると思うんですけど、KOされる気はさらさら無いのでしっかり勝ちたいと思います」と田渕の強打を認めるも、勝つのは自分だとする。

　2戦連続で王者との対戦となる田渕だが「自分の全力を出しきって倒していきたいと思います。自分のベスト体重はミニフライ級の49kg。倒してタイトルマッチを組んでいただけたら」と今回も金星を挙げ、ベルトへ最短距離で突っ走りたいとする。

　伊藤隆代表も「愛三選手とタイトルマッチとして組んでみてもいいですし。田渕選手はRISE女子の台風の目になると思うのですが、結果を残して頂けるならタイトルマッチも」と勝利した暁にはベルト挑戦も有り得ると語った。

＜対戦決定カード＞
▼ミニフライ級（-49kg）3分3R延長1R
寺山日葵（TEAM TEPPEN）
vs
田渕涼香（拳聖塾）

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