【ONE】女子ワールドGP参戦の平田樹が語る本気度、ハム・ソヒやメン・ボー戦にも意欲

2021/03/05（金）UP
（最終更新：2021/03/05 16:29）

　5月28日に開幕するONE Championship（以下、ONE）の女子アトム級ワールドグランプリに参戦する平田樹（21=フリー）が5日、オンライン取材に答えた。

　平田はこれまで７戦７勝（２KO/５S）無敗と全てフィニッシュ率100％だ。世界各国から出場選手が招聘されているこの8人制トーナメントに平田も選ばれた。そしてこのトーナメント優勝者と、現在妊娠中で“休養中”の現王者・アンジェラ・リー（24=シンガポール）との対戦が今年11月に行われるという。

　グランプリに参戦する主な強豪は、元RIZINスーパーアトム級王者のハム・ソヒ（33=韓国）、女子アトム級ランキング1位のデニス・ザンボアンガ（24=フィリピン）、現在6連勝中で同級2位のメン・ボー（24=中国）などが揃うが、平田は優勝に向け「自信はちょっとある」と笑顔を見せた。

　トップクラスの選手が揃ったこのグランプリは全員が優勝候補だ。その中でもグランプリ参戦者の中では自分が一番下で、どれだけガムシャラになれるか、試合に向けての本気度がキーになると言う。

　グランプリへ向けての練習は、打撃もそうだが、得意の柔道技にこだわらず、レスリングやグラップリングなど、全て行い、この姿勢が優勝へのキーポイントになるという平田。
　自身の得意なムーブは「対策されたら終わりだと思う」とし、「あれだけではなく、違う技もできるんだよ。というところを見せつけたいなと思う」と話す。“新しい自分”を見せたいが、それに「こだわりすぎない試合をしたい」とも語り、「いつも通り一本かKOで決めて勝ちたいです」フィニッシュ勝利をしっかり目指すと語った。

たった一人の日本代表として

　同じくONEで活躍する日本人の同階級選手には元DEEP JEWELS同級王者V.V Mei（ヴィーヴィー・メイ/35＝RIKI GYM、和術慧舟會）もいる中、日本人代表としてグランプリ参戦が決定したことについては、嬉しく自分だけが選ばれたことに対し「（今年2月のRoad to ONEの大会名・コンセプトでもある）Young Gunsみたいな、若い者がどんどん上に行く時代なんだなと自分的に思っているんで、自分がここは突っ走っていきたいなと思っています」とコメント。

　当初、参戦者が1国から1人なのか、何人制のトーナメントなのかも知らなかったが、キャリアもありランカーでもあるMeiが選ばれると思っていたという。

　今までも自分は良い試合をしてきた自信があるという平田。盛り上げて自分の役目を果たし、Ｍeiが選ばれたほうが良かったとは言わせないようにすると意気込む。

強豪”ハム・ソヒ”と”メン・ボー”戦について

　同じくグランプリに参戦するハム・ソヒへは、韓国選手は気持ちやメンタルも強く、どういう選手なのか気になるという。日本の団体でベルトを巻いたソヒが参戦したことで、もしソヒが初戦敗退した場合ONEが強いことの証明にもなり、ソヒと良い勝負が出来れば海外で戦っている選手の力を見せつけられるのではないかと語る。

　また、打撃・気持ちの強いメン・ボーのような選手に、自分がどのようなプランで戦っていくのかが、自分として戦ってみたいのだともいう。メンボー戦に向けては、練習から殴られなれる練習も必要ではないかとも考えているという。

女子格闘技の魅力

　男子のイメージがある格闘技だが、前戦では平田と中村の女子の試合がメインイベントを飾った。格闘技は男子だけのものではないと語る平田にとって、女子格闘技は「普段とは全然違う自分になれるのが魅力」であり、格闘技が好きでやっていることも「カッコイイ」と言ってもらえるのが好きだという。

　海外で活躍し、メディアに出る機会も増えた平田。ファッションやメイクも海外のものが好きで、日本人離れしているところがあるのかなと語る。ファッショナブルな髪の色も、いつも自分で決め、常に何かをしているという。ファッショナブルな姿とリング上で戦う姿のギャップも、また彼女の魅力の一つかもしれない。

 

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