2021/05/27（木）UP
（最終更新：2021/05/27 12:56）

公開練習でキレと破壊力ある打撃をミットに叩き込む朝倉未来

　6月13日（日）東京ドームで開催される『RIZIN.28』でクレベル・コイケ（31＝ブラジル/ボンサイ柔術）と対戦する朝倉未来（28＝トライフォース赤坂）が27日、公開練習を行った。

　未来は昨年大晦日以来のRIZIN参戦で、対戦相手のクレベルは、欧州最大のMMA団体KSWの元フェザー級王者で柔術のスペシャリスト。未来のこれまでのキャリアの中で最強の対戦相手と言われている。
　未来は公開練習でミット打ちを披露。左ミドルを中心にした動きで、大会2週間前に相応しい、キレと破壊力ある打撃をミットに叩き込んだ。
▶︎【動画】は、3年前の未来のRIZINデビュー戦、グラップラーで元UFC選手の日沖発にTKO勝利した試合映像

19年大晦日、ブラジル強豪マカパからテイクダウンを許さずスタンドで主導権を握り勝利した朝倉未来

　朝倉未来は現在のコンディションについて「打撃のキレが凄い上がったのを感じる。特にスピードが上がったし、コンビネーションが変わった」と、自身の最大の武器である打撃にさらに磨きがかかったことをアピールする。

　今回クレベルの過去の試合を全て何度も繰り返して見たという未来。クレベルの強さについては「クレベル選手の強さは気持ちの強さ。打撃においては、綺麗ではないが、前に出る姿勢はあり、リーチが長い」と分析。

山本美憂の夫・アグォンと激しい打撃戦を行うクレベル（右）

　戦術に関係するため、詳細は明らかにしなかったが、弱点についても既に把握しているといい、続けて「今回はクレベル選手の打撃のクセに対して、合わせる技をたくさん用意した。その練習を多くやった」と、万全のクレベル対策ができていることを明らかにした。

　未来が警戒すべきクレベルの寝技対策については「そもそもテイクダウンをあまり取られる想定はない」と一刀両断。あくまで、自分が試合の主導権を握る試合展開のイメージに集中している様子。

クレベル対策は万全の様子の朝倉未来

　その上で、理想の試合展開を尋ねると、答えは意外にも「判定勝利」。その心は「テイクダウンを一度も取らせずに、打撃で優位に立つ」と、皆が恐る世界トップの寝技師に勝利のチャンスを与える気はない構えだ。

　卓越した寝技にばかりに注目が集まるクレベルだが、実は打撃でも接近戦での荒削りで強引な打撃がヒットし、勝利を掴むことが多く見られる。未来はクレベルのそのアグレッシブな打撃を“長所”とし評価しているが、その一方で「そこが（クレベルの）弱点でもある。20数戦もやってきたクレベルの過去の対戦相手が一度もやってこなかったワザをやろうと思う」と、意味深な発言。そのワザは既にスパーリングでも実証済みで、スパー相手全員にそのワザが入ったという。