2021/06/10（木）UP
（最終更新：2021/06/10 20:41）

昨日、アメリカへ向け飛び立った井上尚弥(c)WOWOW

　WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者の井上尚弥（28=大橋）が、アメリカ・ネバダ州ラスベガスのヴァージン・ホテルで行われるIBF同級1位マイケル・ダスマリナス（28＝フィリピン）との防衛戦に向けて、昨日9日に父親の真吾トレーナー、弟の拓真、いとこの浩樹とともに羽田空港から渡米した。
　出発を前にWOWOWが井上にインタビューを行い、10日後のダスマリナス戦への意気込みを語った。体重はリミットまであと4kg、長身サウスポーへの試合の鍵を「左のジャブですね。本来、サウスポーがやらなきゃいけないことを僕がやるということです」と自信。

【フォト】井上も驚いた！ドネアのアッパーでウバーリの顔が歪みマットに崩れる瞬間

　5月30日にノニト・ドネア（38=フィリピン）が王者ノルディーヌ・ウバーリ（34＝フランス）から3度のダウンを奪い、4RでTKO勝利。再び王座に返り咲いた。
　それについて井上は「やっぱり刺激になりましたね。強いという感じ。でも、僕と戦ったときよりも強くなったかというと、それは違うかな。相性もありますからね。
　でも、ウバーリを相手にああいう倒し方をしたということは、ドネアが十分に仕上げてきたということで、いろいろ考えて対策を練って試合をした結果だと思います」

　19年11月のWBSSでは井上がWBA同級スーパー王者だったドネアに11Rでダウンを奪う判定勝利。「ドネアとの再戦は必要ない」と言っていた井上だったが「でも、あの勝ち方をしたら、（再戦への）興味は湧いてきました。それに、4団体統一のために必要なベルトを持っているので、戦う意味ができたということですからね」と再びドネアとの戦いに意欲を見せる。

井上も驚いた！ドネアのアッパーでウバーリの顔が歪みマットに崩れる瞬間（Getty)

　その前に、まずはドネアと同じフィリピン戦士ダスマリナス戦だ。 IBF1位ダスマリナス相手に井上は「判定はないだろうと。グダグダ判定まで行っているようだと、そのあとの統一戦に向けてまったくアピールできないので。まずは、勝ちを手にすることが大前提ですが、そのなかで見せるところは見せると」とKOを予告。
　最後に「今回の試合に対してのモチベーションは、その次の統一戦に向けたものでもあるわけで、だからこの試合に対するモチベーションは高いものがあります。ライバルたちに向けて、しっかりアピールできる試合をしてきます」と語った。　

　この試合の生中継をWOWOWでは6月20日（日）午前10時30分よりWOWOWプライムにて放送する。

【選手データ】
・井上尚弥（28=大橋）身長165cm/リーチ171cm/右ボクサーファイター/戦績：20勝（17KO）無敗/KO率85％/主なタイトル：世界3階級王者、WBAスーパー＆IBF世界バンタム級王者

・マイケル・ダスマリナス（28＝フィリピン）身長170cm/左ボクサーファイター/戦績：30勝（20KO）2敗/KO率60.61％/主なタイトル：IBO世界バンタム級王者、IBF世界バンタム級1位

フォロー

●編集部オススメ

・【ボクシング】井上尚弥「いよいよ減量も本格的に」水抜きしない減量計画、WOWOW生中継のCM映像も公開＝6.20米