【K-1】復帰戦の安保瑠輝也、武尊戦から刺激「次にこの立ち位置に立つのは俺だ」

2021/06/15（火）UP
（最終更新：2021/06/15 07:13）

　7月17日（土）福岡国際センターで開催の「ECO信頼サービス株式会社PRESENTS K-1 WORLD GP 2021 JAPAN」で対戦する前K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者・安保瑠輝也（25=team ALL-WIN）と九州プロキックボクシングスーパー・ウェルター級王者・幸輝（28=インタージム）のインタビューが主催者より届いた。

　安保は右拳の怪我治療を経て約10ヶ月ぶりに復帰となり、今回から階級を上げてウェルター級（3分3R延長1R）での参戦となる。

　昨年9月の前戦では山崎秀晃にKO負け、保持していたスーパー・ライト級王座を失ったことに関して「負けたことには負けた理由があると思っています」と語り、自分の方が弱かった理由を分析し改善しているという。

　右拳にはだいぶ前から違和感があり「殴れないことないんですけど、5年ぐらいは気を使いながらやっていました。右拳は骨と関節がぶつかり合って骨に穴があく疲労骨折している状態で、それがすごく痛くて…。試合では右のパンチは捨てて、ずっと左だけで打ってました」と振り返る。

　怪我が悪化した当初は全く右手を握れず、「『本当に治るのか』『もう一生右のパンチは打てないんじゃないか』『そもそも格闘技を続けられるのか』」といろいろなことを思っていたという。そんな安保を立ち直らせてくれたのが今年3月の『K’FESTA.4』に出場した山崎と武尊だった。

　不可思に勝利した山崎を見て「この人はやっぱり強い。いつかこの人をぶっ倒さないといけない」と思い、武尊のKO勝利に「やっぱりこの人はスターだ。次にこの立ち位置に立つのは俺だ」と刺激を受けたという。

　不安要素があった右拳を治して挑む今回の復帰戦では、自分でも右で殴ることが楽しみだと語る。
　また、ウェルター級に転向初戦へ向け「俺はもちろん全員倒すつもりで階級を上げたので、他の選手も強いとは思いますけど俺の方が強いことを証明します」と意気込む。

　対戦相手の幸輝については「K-1 JAPAN GROUPで1試合しかしてないし、正直、名前すら聞いたことない。マジで興味がないです」と言い「ウェルター級のベルトを獲るためにはこの初戦、何がなんでも……まあ落とすわけないですけど、落とせないんで、ぶちのめしたいと思います」と勝利宣言。

「約10ヶ月ぶりの試合で、その間にYouTubeなどで僕の名前は世に出てはいたんですけど、ファンの方は“格闘家・安保瑠輝也を見たい”と思ってくれていたと思います。その期待に応えて圧倒的KOを見せて、安保瑠輝也がウェルター級のチャンピオンにふさわしい男だということを分からせる試合をします」とファンにメッセージを送った。

　対する幸輝は幼少時より修めた伝統派空手をバックボーンに、九州や沖縄のキックボクシング大会で活躍。前戦は今年4月のKrushでFUMIYAにKO勝利している。

　K-1初参戦となる幸輝は自身について「身長もあるので、距離を取って蹴りで相手を離して、遠いとこからしっかりパンチや攻撃を当てていくスタイルだと思います。距離感には自信がありますね」と語る。幸輝の身長は185cmで、対戦相手の安保よりも5cm高い。

　安保については「YouTuberとしても有名ですし、知らない人はいないんじゃないかってくらい人気選手ですよね。そういうところは本当に尊敬してますが、しっかり練習してリラックスしてリングに上がって、本番で自分の力を出せれば勝てると思います」と、尊敬を語りつつも勝利できるとコメント。

　最後に幸輝は「Krush初参戦でKOできたので、次もしっかりKOで勝ちたいと思います。九州・地方在住でK-1のような大きい団体の試合に出ることがまずないので、必ず結果を残します。地方には強い選手がもっといっぱいいるし、そういう選手たちに夢を与えられるような試合をしたいです」とコメントした。

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