2021/06/18（金）UP
（最終更新：2021/06/18 09:55）

井上尚弥（左）とダスマリナスが試合２日前の会見に挑んだ（c）Getty

　6月19日（日本時間20日）に米・ラスベガスにて行われる［WBA&IBF世界バンタム級タイトルマッチ］でWBAスーパー＆IBF世界バンタム級王者・井上尚弥（28=大橋）が挑戦者でIBF同級1位のマイケル・ダスマリナス（28＝フィリピン）とともに現地で会見に挑んだ。

【フォト14枚】井上尚弥の衝撃KO＆ダウンを奪う決定的瞬間 の数々 、連続写真あり

　会見では「求められている試合をしたい」と語った井上。撮影では互いに向かい合ってのフェイスオフ、正面を向いてのファイティングポーズに挑んだ。
　会見後には生中継するWOWOWがインタビューした。

　渡米以降の調整では「すごくリラックスし調整できて体重も落とすことができた。今日はゆっくりして明日の計量に備えるのみです」と好調な様子。

　対戦相手のダスマリナスは19年10月初旬、尚弥の弟・拓真の練習相手として来日しているが、本日、試合が決定してからダスマリナスと初対面した井上は「横浜で会った時と同じく、いいヤツだなという印象。いいヤツほどリングでは牙を剥いてくると思うんで、そこだけは油断しないようにしたい。しっかりと挑みたいと思います」と警戒する。

昨年11月1日（日本時間）、７RでマロニーをKOした井上尚弥

　会見で求められている試合と語っいたが具体的には「テクニック見せながらしっかりKOにつなげて無駄のない試合をしていかないとと思ってます。サウスポー対策も万全ですし、かなりいいトレーニングを積んできたので、明後日は有観客ということもあり、かなり高いパフォーマンスが出せると思うので、いろんな面で魅せられるボクシングをしたいと思っているので期待して見て欲しいです」と意気込んだ。

そして視聴者に向けて「残り2日となりましたが、体調、コンディション、かなりバッチリに仕上がってるので6月20日、楽しみにしててください。応援よろしくお願いします」とメッセージを送った。

　　前述のダスマリナスの来日は、WBCの暫定王者だった弟・拓真（大橋）がサウスポーの王者ノルディ・ウーバーリとの王座統一戦に向けてのものだったが、当時の公開練習ではダスマリナスの強打に拓真が打っては離れと、スパーリングをコントロールしていた。兄・尚弥としては知らない相手ではないだけに比較的研究しやすい相手ではないだろうか。尚弥はサウスポーで従兄弟の井上浩樹（元日本＆WBCアジア王者）を相手にサウスポー対策を重ねてきた。オッズ（英大手ウイリアムヒル）では井上1.06倍、ダスマリナス８倍と井上が大きく差をつける。果たして井上はどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか。

【選手データ】
・井上尚弥（28=大橋）身長165cm/リーチ171cm/右ボクサーファイター/戦績：20勝（17KO）無敗/KO率85％/主なタイトル：世界3階級王者、WBAスーパー＆IBF世界バンタム級王者

・マイケル・ダスマリナス（28＝フィリピン）身長170cm/左ボクサーファイター/戦績：30勝（20KO）2敗/KO率60.61％/主なタイトル：IBO世界バンタム級王者、IBF世界バンタム級1位