2021/06/19（土）UP
（最終更新：2021/07/13 07:30）

パクと対戦する大島が計量パス

　6月20日（日）東京・ニューピアホールにて開催される『skyticket Presents DEEP JEWELS 33～アトム級GP 2021 FINAL～』の前日計量が19日都内にて行われた。

　本大会で行われる「DEEP JEWELSアトム級グランプリ」に出場する4選手が計量に臨み、全選手が計量をパス。明日のトーナメントへコマを進めた。

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　準決勝第1試合は大島沙緒里（AACC）とパク・シウ（TEAM MAD）の対戦。大島は今年3月のトーナメント1回戦で富松恵美に勝利。パクはにっせーを下し、それぞれ準決勝にコマを進めた。

優勝候補のパクが計量パスしガッツポーズ

　大島は名門・東海大学柔道部出身で、2014年「全日本ジュニア柔道体重別選手権大会」女子44kg級で優勝し、卒業後も社会人選手として活動していたが、結婚・出産を機に競技を離れた。しかし19年4月にAACCの門を叩いてMMAに転じ、アマ修斗全日本選手権優勝を経てプロデビュー。昨年9月、DEEP女王しなしさとこにTKO勝利している、にっせーをテイクダウンからのパウンドで降しDEEP女子ミクロ級王者に輝いた。

　1回戦の富松戦では、テイクダウンからのアームロックで富松をわずか45秒で撃破。圧倒的な強さで準決勝進出を決めている。

優勝候補のパクを大島がどう攻略するか

　パクは韓国のメジャーMMA（総合格闘技）団体『ROAD FC』で活躍するファイター。DEEPとUFCで活躍した現ROAD FC女子アトム級王者ハム・ソヒの妹分で、テコンドーとキックボクシングをバックボーンに持つ。日本では富松恵美、青野ひかる、大島沙緒里とトーナメント参加の有力3選手を降しており、優勝候補筆頭として名が挙げられる。

　1回戦ではストライカーのにっせーを打撃で迎え撃ち、グラウンドでも圧倒し大差の判定勝利を収めた。

”敗者復活”で準決勝に進出したにっせーが計量パス。チャンスをつかめるか

　準決勝第2試合は青野ひかるとにっせーの対戦。青野は1回戦で佐藤絵実を撃破し準決勝進出。にっせーはパクに敗れるも、村上彩の欠場を受け急遽”敗者復活”の準決勝出場のチャンスを得た。

　にっせーは沖縄で腕を磨き、18年9月に行われたDEEP JEWELSアマチュア大会で佐伯代表の目に留まり翌19年3月プロデビュー。同年12月に抜擢を受けたしなしさとこ戦で1R TKO勝ちするアップセットを見せ、一夜にして名を上げたシンデレラガールである。

笑顔で計量パスの青野がトレードマークのダブルピース

　1回戦では試合巧者のパクにペースを奪われ、得意の打撃でも譲るまま判定負けを喫した。当初同じく1回戦で敗退した富松恵美とのリザーブマッチが決定していたが、1回戦をさくらの失格で勝ち上がっていた村上彩の病気欠場により、急遽準決勝メンバーに抜擢。王座を手にするチャンスを得た。

　対する青野は日大レスリング部出身で全日本学生レスリング選手権優勝、全日本社会人レスリング選手権大会を制した27歳。17年から総合格闘技に転向し、ジュエルスを主戦場に活躍する。レスリング仕込みのグラップリング力を武器とし、昨年10月には前DEEP JEWELSアトム級王者・前澤智の最後の相手としてタイトルに挑み、惜しくも敗れたものの前澤をあと一歩まで追い詰めた。