2021/07/10（土）UP
（最終更新：2021/07/10 18:22）

UFCウェルター級超新星チマエフ＠UFC

　昨年にUFCデビューを果たしUFC3戦全勝、プロ9戦全勝の成績で、将来はUFC王者の逸材と大きな注目を集めながらも、長期欠場中のカムザット・チマエフ（26=スウェーデン）の復帰戦が10月末になる見通しだと、複数の海外メディアが9日に報じた。

　ブラジル格闘メディア『Combate』の記者が報じたところによると、チマエフは10月30日にアブダビで開催予定の『UFC267』のウェルター級マッチで同級12位で元LFA王者のリー・ジャンリン（中国）と対戦する流れ。両者は既に合意しており、契約書にサインするだけだという。

復帰に向けて黙々と練習を重ねるチマエフ（左）＠khamzat_chimaevより

　チマエフは今年最初から大暴れの期待が集まっていたが、世界中で猛威を奮っている新型コロナウィルスに感染。その後も体調の回復が間に合わず3月13日に予定していた試合をキャンセルしてしまい、そのことで自暴自棄になってしまったのか、自身のSNSで引退を匂わせる発言を行い、チマエフの出身国であるチェチェン共和国のラムザン・カディロフ首長が直々に連絡をして彼を説得するまでの騒動となっていた。
　その後、チマエフは7月の復帰を目指しその対戦相手にもウェルター級8位のニール・マクギー（米国）の名前が挙がっていたが、実現に至らなかった。

　チマエフの1年ぶりの復帰戦の相手は中国のリー。散打とレスリングをベースとする選手で、14年にUFCに参戦。日本勢とは、15年に中村K太郎に一本負けをし、18年に阿部大治に判定勝利を飾っている。今年1月にサンチアゴ・ポンジニッビオ（アルゼンチン）を初回KOで下し、プロ戦績18勝目（6敗）を挙げるなど、勢いに乗っている。

　果たして、コロナ回復に苦戦を強いられる無敗のチマエフの、10月の復帰戦は実現するのか。今後の動向が注目される。

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