2021/07/13（火）UP
（最終更新：2021/07/13 14:29）

石井一成が公開練習を行った(C)RISE

　7月18日（日）エディオンアリーナ大阪・第一競技場にて開催される『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021』。同大会の「RISE DEAD OR ALIVE-53kgトーナメント」の1回戦で大﨑一貴（24＝OISHI GYM）と対戦する石井一成（22＝ウォー・ワンチャイプロモーション）が公開練習を行った。

　石井は本トーナメントにおいてRISE初参戦を果たす。当初20年4月にシュートボクシング日本バンタム級王者・川上叶との対戦で初参戦する予定だったが、新型コロナの影響により大会が中止に。1年強の時間を経ての仕切り直しとなったが「早くRISEに出たかったので、結果こういうトーナメントの一発目でチャンピオンとやれるのはプラス」と、この巡り合わせを前向きに捉えた。

▶︎【動画】石井一成がキレのあるシャドーやミット打ち披露、インタビューで那須川天心戦にも言及

強烈なミドルキックを当てる石井(C)RISE

　ムエタイ、ヒジありルールでは数多くの実績を積み重ねてきた石井だが、RISEルールへの適応は、ファンからは大きな課題として懸念されていた。しかし石井は「4月にムエタイルールでやった後、徐々に（RISEルールへの対応を）始めて、今は完成に近い」と自信アリの様子。

　その言葉を裏付けるかのように、公開練習のシャドーではシャープな左ジャブからテンポのよいワンツー、左ミドルを披露。接近戦を意識しているであろうショートの右ストレートから左フック、左ボディといったコンビネーションを繰り出した。続くミットでは強い左右のミドル、至近距離での左ヒザで快音を響かせ、石井が持つ攻撃力を存分に発揮できていることを感じさせる。

左ヒザでミットに快音を響かせる(C)RISE

　1回戦で対戦する大﨑一貴とは、過去3回拳を合わせた自他共に認めるライバル関係。2度の引き分けを経て臨んだ2018年12月のKING OF KNOCK OUT初代フライ級王座決定トーナメントの決勝では、石井が僅差の判定で勝利を収めている。

　その対戦を踏まえ、先んじてインタビューに望んだ大﨑は「首相撲がないだけ僕が上」と語った。それを受けた石井は「首相撲がなくても打ち勝ちます」と打ち合いにも自信。「（3度目の対戦では）組みもあったけど打ち合いが多かった。ヒジやヒザ、組む場面は無くなるけど、元々打ち合うスタイルなので、打ち合って勝ちたい」と真っ向からの打ち合いに応じる構えを見せた。

今年5月、エキシビションマッチで志朗に鋭いパンチを打つ石井（右）

　隣のブロックは志朗と滉大の組み合わせ。準決勝で顔を合わせる相手の予想に「志朗選手が勝つとみんな言っているけど、滉大選手が来そうな気がする」と滉大の勝ち上がりを予想。一方で「どちらが来てもいいけど、やりたいのは志朗選手」と志朗との対戦を希望。今年5月にエキシビションで拳を交えた手応えからか、攻略に自信を持つ石井は「準決勝あたるなら志朗選手も倒します」と意気込みを見せた。

　その志朗を含め、国内53kgの王者クラスが集結したこのトーナメント。「今のチャンピオンも凄い位置にいるけれど、トーナメントに優勝すれば同じ階級からひとつふたつ頭が抜けて、次のステージにいけるんじゃないか」と展望を語る石井は、優勝の暁には那須川天心との対戦も希望。ただし「優勝しないといけないと思うので、トーナメント勝ってから言おうと思います」と、優勝後まで明言を避ける慎重さを見せる。