2021/08/05（木）UP
（最終更新：2021/08/05 11:41）

刺すようなジャブをヒットさせるガーヌ（右）（©Getty Images／UFC）

　8月8日（日本時間）に米国テキサス州ヒューストンのトヨタ・センターで開催される『UFC265』の事前会見が5日行われた。

　メインイベントのヘビー級安定王座決定戦で同級2位のデリック・ルイス（36=米国）と対戦する、3位のシリル・ガーヌ（31=フランス）は、今回の試合がルイスの地元で行われることについて「自分にとって問題ではない。この状況を理解しているし、これがスポーツだ」と、自身にとっての大一番が“敵地”で行われることは全く気に留めていない様子。

ルイス（左）の豪腕は炸裂するのか。

　しかし、ルイスがUFCヘビー級選手の中で最多のKO記録（20KO）を持つことに話が及ぶと表情は一変。「彼のパワーがハンパないことは誰でも知っていることだ。ヤツは手に爆弾を持っている」と警戒しながらも「対策の準備はしてきた。後は自分の良いコンディションをピークに持っていくだけだ」と、対策はしていると勝利への自信を見せた。

　ガーヌはムエタイで7戦全勝を誇るストライカー。19年8月、MMA転向からわずか1年でUFCデビューし、これまで1度も負けがない。今年2月には、RIZIN参戦経験のあるストライカー、ジャルジーニョ・ホーゼンストライクを打撃で圧倒しフルマークの判定勝利。続く6月も、アリスター・オーフレイムをKOで倒したアレキサンダー・ヴォルコフを判定で破るなど、死角がない。

　一方のルイスはガーヌの印象を「技術レベルは高いが、戦いは退屈だ」と酷評。続けて「オレは5ラウンド戦うスタミナがない。ここはオレのホームタウンだ。勝ち負け関係なくエキサイティングな戦いを見せたい」と、王座戦より地元のファンの為に戦うことに気持ちがある様子だ。

　地元ファンの大歓声を背にルイスの豪打が爆発するKO劇か、それとも、アウェー戦を物ともしないガーヌがハイレベルな技術を見せつける圧勝劇か。注目のヘビー級暫定王座決定戦の結末はいかに。

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