2022/02/01（火）UP
（最終更新：2022/02/01 11:43）

2連続KO勝利中のケイプ

　元RIZINバンタム級王者マネル・ケイプ（28=アンゴラ）のUFC5戦目が決定した。UFCの中国公式ストリーミングパートナー放送『ミグチャンネル』が28日、発表した。前回、豪快な1R KOを果たしたケイプ、相手は堀口恭司と同門の”チベットの鷲”だ。

【動画】元RIZIN王者ケイプが鮮烈の初回KO！=前回の試合

　開催場所は未定だが、日時は4月23日。元ストロー級王者ジェシカ・アンドラージvsアマンダ・レモスのアンダーカードとして行われる。

チベット戦士・ムダルジ（左）がケイプの前に立つ @mudaerji_su

　ケイプの相手は、フライ級13位ス・ムダルジ（26=中国）で、チベット民族の中国人。散打をバックボーンに中国の人気格闘技イベント『武林風』のMMA部門で活躍した。
　18年にUFCへ参戦すると、初戦こそ一本負けするも、2戦目は得意の打撃を生かし判定勝利。その後、階級をバンタム級からフライ級に下げると、3戦目はパンチで44秒KO勝利し、直近の4戦目は元キック世界王者に判定勝利と、現在3連勝中だ。
　怪我のため、今回が1年3ヶ月ぶりの試合となる。

　戦績は14勝4敗で、身長は173cmとフライ級の割に長身な上、183㎝のリーチを持つ。通称は前述の通り”ザ・チベタン・イーグル（チベットの鷲）”で、チベット民族初のUFC選手だ。

　互いに打撃を得意とするが、体格でケイプよりも上回るムダルジは、現在はアメリカン・トップチームに所属する。ケイプがかつてRIZINで敗北した堀口恭司とも共に練習しており、堀口のスタイルからケイプ攻略のヒントも得ているかもしれない。

　ケイプは19年大晦日、朝倉海にKO勝利しRIZINバンタム級王座を戴冠。RIZIN王者の看板を提げてUFCフライ級に参戦するも、昨年2月にアレッシャンドリ・パントージャに、3月にマテウス・ニコラウに連敗した。

　しかし崖っぷちの状態で挑んだ8月のオデー・オズボーン戦で、1R飛びヒザ蹴りによるド派手なKO劇でリリースを免れる。12月にはカザフスタンのジャルガス・ジュマグロフに1R TKO勝利し、2連続KO勝利で勢いを取り戻している。
　現在は同級14位。戦績は17勝6敗。

　ケイプは前戦で「来年、私は必ずチャンピオンになる」と年内の王座奪取を宣言している。チベットのストライカーを相手に、チャンピオンロードを進めることが出来るか。

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