元パンクラス&DEEP王者の前田吉朗が引退、エキシビションで同門・北方大地と対戦
4月10日(日)に大阪・梅田ステラホールで『前田吉朗引退興行』が開催される。
前田はアマチュア大会、パンクラスゲートで実績を重ね、03年2月にパンクラスでプロデビュー。デビュー12連勝という記録を樹立している。06年8月にパンクラス初代フェザー王者決定トーナメントを制し、初代王座を獲得。12年2月には大塚隆史を破り第3代DEEPバンタム級王座も獲得した。昨年は『RIZIN.32』に参戦、18年半ぶりに砂辺光久と再戦し勝利を収めている。
20年近くパンクラス大阪稲垣組の先頭に立って闘ってきた前田だが、近年は北方大地や金太郎といった稲垣組の後輩らの成長と活躍もあり、自身の肩の荷が下りたとの思いから引退を決意したという。
今回、前田は、[引退エキシビションマッチ]として、同門で第2代ストロー級キング・オブ・パンクラシストの北方大地(パンクラス大阪稲垣組)と戦う。北方は自身のTwitterにて「吉朗さんは「格闘家」とは「男」とはを背中でずっと見せてくれた。尊敬する本物の漢。」と敬意を綴っている。
その他、DEEP公式戦で潤鎮魂歌(HARVEST)vs木戸脇広樹(GSB MACS)、PANCRASE公式戦で木村俊也(BLOWS)vs林RICE陽太(パラエストラ東大阪)等全7試合が発表されている。
前田の引退試合はエキシビションマッチを数試合行う予定となっており、今後のカード発表にも期待が持たれそうだ。
<選手情報>
◇前田吉朗
香川県高松市/1981年10月31日生/通算成績39勝19敗3分
船木誠勝vsヒクソン・グレイシー戦(2000年5月『コロシアム2000』)に触発され、総合格闘技を学ぶべくパンクラス大阪へ入会。アマチュア大会、パンクラスゲートで実績を重ね、2003年2月パンクラスプロデビューを果たす。
デビュー以来、持ち前の思いきりの良さと天性の運動能力を発揮し、近藤有己の8連勝を抜くパンクラスデビュー12連勝という驚異の記録を樹立。2003年『ネオブラッド・トーナメント』では、圧倒的な強さで優勝し、一躍パンクラス軽量級エースの座に昇りつめる。2006年8月にはパンクラス初代フェザー王者決定トーナメントを制し、初代王座を獲得。活躍の場は海外にも及び、2008年6月には『UFC』の軽量級部門であった『WEC』においてバンタム級王座に挑戦。敗れはしたものの、当時バンタム級世界最強と呼び声の高かったミゲール・トーレスと互角の激闘を繰り広げ、アメリカで大きな反響と高い評価を受ける。
2009年からは『DEEP』『DREAM』に主戦場を移し、2010年12月『戦極 Soul of Fight』ではDREAM代表として初代SRCフェザー級王者の金原正徳と闘い、右フックで衝撃的なKO勝利をおさめる。
2012年2月には大塚隆史を破り第3代DEEPバンタム級王座を獲得。2017年からは『修斗』を主戦場とし、ランキング1位まで昇りつめる。
2020年には前人未踏となる三冠王を目指し、福田龍彌とフライ級暫定王者決定戦で対戦するもベルト獲得ならず。2021年には『RIZIN.32』に参戦し、若手時代からの好敵手砂辺光久と対戦。大会ベストバウトとの呼び声の高い内容で勝利し、前田吉朗の存在感を示した。
▶次ページは【動画】前田吉朗vs砂辺光久18年半ぶり激闘の再戦
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