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【RIZIN】前田吉朗が砂辺光久との18年ぶりの再戦で返り討ち！沖縄の格闘技史に残る熱い戦い

2021/11/20（土）UP

前田（右）が砂辺をキックで攻める

RIZIN FIGHTING FEDERATION
『RIZIN.32』
2021年11月20日（土）沖縄アリーナ

▼第11試合 RIZIN MMAルール：5分 3R（58.5kg）
●砂辺光久（reversal Gym OKINAWA CROSS×LINE）
判定0-3
〇前田吉朗（パンクラス大阪稲垣組/ENCOUNTER）

　砂辺は、2009年6月に初代フライ級、2012年11月に初代スーパーフライ級、2015年11月に初代ストロー級キング・オブ・パンクラシストのタイトルを獲得。10年に渡りパンクラス軽量級トップに君臨し続けてきたレジェンドで、19年7月にはパンクラスから初の殿堂入り選手として認定もされている。

　DEEPやパンクラスのタイトルを獲得してきた前田は、WEC、DREAMなど、数々の団体で日本のトップファイターとして活躍してきた。その強さはいまだに健在で、19年6月の修斗大阪大会では内藤頌貴にスプリット判定勝ちを収め、同年12月の『DEEP＆PANCRASE大阪大会』では1Rでチョークスリーパーで一本勝ちしている。

　当初、この試合で砂辺は村元友太郎と対戦する予定だったが、急遽、前田が代わって出場することとなった。両者は2003年5月に対戦しており、その際は判定で前田が勝利している。18年の時を経て、沖縄の大舞台で再び激突することになった。

　1R、前田はいきなり組みついてバックに回る。砂辺は回転して逃げると、立ち技の攻防に。バックをついてコーナーへ押し付ける前田。抱えてテイクダウン。立ち上がる砂辺。再び、前田はバックをキープ。回転する砂辺。テイクダウンする前田は、トップをキープ。前田がハーフガード。そして、ガードポジションに戻す。下から蹴り上げる砂辺。三角絞めを狙う砂辺。回転して外しと、オモプラッタに切り替える砂辺。バックにつかれると、そのまま後ろに体重を預けて倒す砂辺。回転体のようにふたりは、激しく攻防を入れ替える。砂辺はトップからパウンドを狙うが、前田は下から蹴り上げる。前田はアンクルを狙う。立ち上がった前田に、砂辺は背後からパンチを打ったところでラウンド終了。

　2R、前田は左ハイキック。砂辺は右、左とパンチで襲い掛かる。前田はローキック。砂辺も蹴り返す。カーフを狙う砂辺。前田はハイキック、ボディ。そのまま組みついてバックに回る。砂辺はアームロックを狙う。ここで、ブレイク。右フックの砂辺。前田は左ハイキック。砂辺は右ハイキック。前田は飛びヒザ蹴り。サイドにつく前田はバックに回る。砂辺は前を向いて、入れ替えてバックを奪う。今度は前田が腕を狙う。砂辺はヒジ打ち。これをよけた前田は、組みついてバックに回る。ここで、ブレイク。ミドルキック、ワンツーの前田は、足を奪いにいく。動きが止まらない中、ラウンド終了。

　3R、砂辺が右ストレート。これがバッティングとなり、試合が中断。鼻血が流れ出す砂辺。再開、砂辺はローキック。前田はローキック。前田は左ハイキック。バックをついてスクランブルからテイクダウンを奪う前田。ハーフの砂辺。ガードポジションに戻す砂辺。前田は踏みつくフェイントで、ヒザ十字狙い。前田はバックを奪い、四の字フック。フックした足で顔を蹴る前田。砂辺は、前田を背負ったまま立ち上がってマットへ叩きつける。立ち上がった砂辺は、前田が後方へ投げる。すかさず砂辺は、ヒザ十字。これを外した前田。スタンドから再開。最後は殴り合うふたり。踏みつける砂辺。ここで試合終了。満足そうな表情のふたり。判定は、3-0で前田が勝利。返り討ちに成功した。

　マイクを握った前田は「ミッチー、呼んでくれてありがとう。楽しい観光になったよ。これ、なんの査定マッチだっけ？まあ、なんでもいいけど、ミッチー、俺が強すぎただけなんで気にしないでいいよ。お前も、何か言えよ」と砂辺にマイクを渡す。

　砂辺は「4週間を切っている中で、俺のラブコールに応えてくれてありがとう。最後、30秒、殴り合うと誘ったのは、吉朗だからだよ。負けたことは、もうどうでもいいや。また吉朗とやろうと思うので、こっから勝っていくから。勝ってから言おうと思ったけど、沖縄のみなさん、RIZINどうですか？関係者のみなさん、沖縄はどうですか？前田吉朗はどうですか？まだ俺のストーリーは終わらせないから。またストーリーをつくっていくよ」とコメントして前田と抱擁した。

※全試合結果はこちら

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