2022/04/05（火）UP
（最終更新：2022/04/05 21:08）

3階級制覇を目指す笠原（左）

　4月10日（日）東京・後楽園ホールで開催される格闘技イベント『SHOOT BOXING 2022 act.2』のメインイベント、SB日本ライト級タイトルマッチで対戦する、挑戦者で同級1位の笠原弘希（22=シーザージム）と、初防衛戦を迎える王者・西岡蓮太（22=龍生塾）の事前インタビューが主催者から届いた。

【動画】笠原弘希、強烈ボディでムエタイ戦士を悶絶KO！

　笠原は第15代SB日本スーパーフェザー級＆第4代SB日本フェザー級王者。前戦となった昨年12月大会ではKNOCK OUT-REDライト級王者・重森陽太に判定勝利を収めた。現在6連勝中で、3階級制覇を目指す。

ハイキックを繰り出す西岡（2020年2月）

　対する西岡は18年に同級王座を獲得。20年には[初代KNOCK OUT64kgトーナメント]に出場し、一回戦で小川翔、準決勝で鈴木千裕、決勝でバズーカ巧樹を下して初代タイトルを奪取した。しかし、左手首の手術で戦線を離脱。約1年5カ月ぶりの復帰戦が防衛戦となる。

　笠原は今回のタイトル戦に向けての準備として「自分自身の弱点は、打たれ強さに自信があるので、相手の攻撃が来た時にそれに頼りすぎて受け過ぎてしまう。ローは効いたことがないのでローをカットしないなど、攻撃をもらい印象が悪くなる。そうならないように防御を強化している」と、弱点補強のため、守備力を向上させていることを強調。

西岡蓮太vs笠原弘希（C）SHOOT BOXING

　さらに、西岡の印象を「リーチが長いことで長い攻撃が巧く、自分の距離感で戦っている。しかし、特に怖い攻撃はないので、警戒していませんが、油断しないように戦う」と勝利への強い自信を漲らせた。

　今回の勝利は“当たり前”の規定路線であることを強調する笠原。「僕は格闘技の頂点に登りたい想いは強いので、ここでしっかり勝って他団体の王者を黙らせていき、笠原弘希が最強だということを全格闘家に知らしめていきたいと思います」といい、6月19日に東京ドーム開催の天心vs武尊のメガイベントに参戦した時は、RISEの王者勢と対戦したいと、原口健飛、白鳥大珠、直樹らの名前を挙げた。

　一方、約1年5か月ぶりの復帰戦に挑む西岡は「休んでいた期間、練習仲間が試合をしていたのを見ていたので、身体が凄くウズウズしていた。早く試合がしたい気持ちとは裏腹に、左手首の痛みで余計にフラストレーションがたまっていたのですが、やっと爆発できる時が来ました」と喜ぶ。

　気になる左手首の状況だが、「思いっきり殴れますし、左で殴ることに怖さはありません。ちなみに吉鷹（弘）先生からは『お前、休んでいた方が強くなっているんちゃうか？』と言われましたね（笑）」と、完治したことをアピールする。

　復帰戦はノンタイトルではなく、いきなりの防衛戦。そして相手は最強チャレンジャーの笠原だ。しかし、西岡は「笠原選手は結構いい選手を倒してきていて、復帰戦で美味しい相手を用意していただけたなと。逆に笠原選手は僕の復帰戦の様子を見ないでやるのは大丈夫かなと心配しています。1回、今の僕の状態を見てからタイトルマッチに臨んだ方が良かったんじゃないですか？」と余裕のコメント。

　続けて「今の僕は1年5カ月前の僕と比べると全然違う。この期間にどれだけイライラしていたと思っているんですか（笑）。だからこそ、その時にできることに余計身が入った練習ができた」といい、「左が当たれば間違いなく倒れる。意識を断ち切ってやろうかなと思います」とKO勝利で返り討ちする意気込みだ。

　3階級制覇を目指す笠原と、最強挑戦者を下し完全復活を誓う西岡。果たして、勝者はどちらに。

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