2022/04/12（火）UP
（最終更新：2022/04/12 20:52）

五輪金、UFC2階級制覇のセフードが４つめの王座を狙い復帰

　UFC世界フライ級とバンタム級の2階級制覇を達成し、北京五輪レスリングの金メダリストでもあるヘンリー・セフード（35=米国）がオクタゴンへ復帰宣言した。

　セフードは、20年5月の『UFC249』にてバンタム級王座の防衛戦を行い、ドミニク・クルーズにTKOで勝利。試合後に引退を発表していた。その後はブラジルでベラトールのピットブル兄弟のサポートなどをしながら復帰を匂わせてきたが、満を持して引退の眠りから覚めるようだ。

3本目のベルトを巻くのか

　SNSでは11日に「俺は（現UFCフェザー級王者）アレクサンダ−・ヴォルカノフスキーに勝てるとわかってる。UFC史上初の三階級王者を目指すぜ。王のご帰還だ！」と、どうやらフライ級、バンタム級に続きフェザー級制覇をも目論んでいることを明かした。

　さらに3度目の防衛に成功したばかりのヴォルカノフスキーにもリプライを送り「お前のおかげで、また戻って来る気になったよ。コナー・マクレガーが復帰するよりも早く、お前を倒して窒息死させてやる。契約書にサインしろ」と挑発的なメッセージを送っている。

　フェザー級・ライト級を二階級制覇したマクレガーもまたウェルター級の王座へ向け三階級制覇を目指しているが、セフードはそれよりも先に”史上初”を狙うようだ。

　そのヴォルカノフスキーは、セフードの復帰は歓迎というが、いきなりの王座戦には否定的な姿勢だ。
　ヴォルカノフスキーはESPNの取材に「彼が王座挑戦権、そうフェザー級の一位を争うなら、誰よりも有利な位置にいるだろう。けれどいきなり王座戦が出来ると思っているのなら、それは馬鹿馬鹿しいことだ。彼は2年間戦っていなかったのだから」とコメントする。

　セフードのマネージャーによると、セフードの復帰は「夏の終わり」を予定していると言う。引退選手がUFCに戻る際には、USADA管理下で6ヶ月間のドーピング抜き打ち検査を受ける必要も影響しているのかもしれない。
　果たしてセフードとヴォルカノフスキーの一線は実現し、セフードの狙い通り３階級制覇を達成できるか。

【動画】僅か32秒でKO!”悪童”ディラショーを倒したセフードの豪快右フック