2022/10/27（木）UP
（最終更新：2022/10/27 21:25）

小笠原瑛作が3年ぶりのタイ人戦に

　12月11日（日）東京・後楽園ホールで開催される『KNOCK OUT 2022 vol.8』のカード発表会見が27日、都内で行われた。
　KNOCK OUT-REDフェザー級王者・小笠原瑛作が参戦。日本ムエタイジムの名門ウィラサクレックジムが自信を持って選考・推薦する強豪ムエタイファイターとREDルール（3分5R延長1R）で対決することが発表された。また空位のREDルール、BLACKルール合わせ、なんと4つの階級の王座決定戦が行われる。

【動画】“強スギル”小笠原のKOの瞬間！

　小笠原は”スピードアクター”の異名を取る日本人トップ選手。今年9月にはKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級（-55.0kg）王座を返上し、フェザー級（-57.5kg）の王座決定戦に臨むと、見事戴冠、二階級制覇を達成した。

　小笠原は、19年12月に元ラジャダムナン認定スーパーフライ級王者サオエークにハイキックでKO負け。しかしその後KNOCK OUTを主戦場としつつ連勝、タイでも長期修行し現地の試合でも勝利し、成長を遂げた。
　今回は3年ぶりに強豪ムエタイファイターを迎えることとなった。

「ムエタイナンバーワン」小笠原に勝つタイ人を呼ぶと言うウィラサクレック会長

　会見には小笠原と並んで、ウィラサクレックジム会長ウィラサクレック・ウォンパサー氏が登壇。同氏は昨今のK-1で猛威を振るうゲーオ、ゴンナパーを育てた名伯楽だ。
　タイのムエタイ業界と太いパイプを持つウィラサクレック会長が、小笠原の相手を選考する。相手はまだ未定。今後一週間ほどで発表出来るとのことだ。

　幼少時からキック・ムエタイを修めていた小笠原は「アマチュア時代、はじめてのKOがウィラサクレック会長のジムの試合でした。ヒザを食らって悶絶して」と、小さい頃から縁があるようだ。　

　ウィラサクレック会長は「小笠原選手のスタイルを見ていて、絶対に（小笠原に）勝つような選手を連れてくる」と小笠原の苦手なタイプの強豪を選んでくるとニヤリ。

　小笠原は動じず「ムエタイでは5R目、勝っていたら流すようなポイント重視の戦いもあるけれど、魅せる試合をする。5R使わせずに終わらせようと思っています」とKO勝利してみせると意気込んだ。

　さらに「KNOCK OUTを世界の強豪に通用するような団体にしていきたい。将来的にはワールドグランプリも開かれるように。今回はその一発目で、大切なもの。『KNOCK OUT』なので倒します」と団体を世界レベルにするためにも、まずは倒して勝利すると意気込んだ。

乙津（左）と心直

　また、今大会では4つの空位王座の決定戦が行われる。

［第2代KNOCK OUT-REDスーパーフライ級王座決定戦（3分5R・延長1R）］として、かつてREBELS-RED同級王座にも挑戦したことのある、心直（しんた／21=REON Fighting Sports Gym）と、6戦無敗（3KO）の高校生ファイター・乙津陸（18=クロスポイント大泉）が争う。

新田（左）と久井

[初代KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座決定戦（3分5R・延長1R）] では、イノベーションスーパーフェザー級王者の新田宗一朗（26=クロスポイント吉祥寺）が、異例のプロ2戦2勝（2KO）の久井大夢（17=TEAM TAIMU／KNOCK OUTアマチュア・アダルト3階級制覇）と戦う。

津崎（左）とクンタップ

　さらに[第2代KNOCK OUT-RED スーパーウェルター級王座決定戦（3分5R・延長1R）]では、ベテラン・津崎善郎（37=LAILAPS 東京北星ジム）が、日本人キラーとして知られる元ムエタイ世界王者クンタップ・チャロンチャイ（42=タイ）と激突。

工藤の相手は11月の響波vs古木戦の勝者に

　唯一のBLACKルール（ヒジなし）である［初代KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級王座決定戦］では、連勝中の工藤“red”玲央（TEAM TEPPEN）が、11月19日に行なわれる［響波（Y’s glow）vs古木誠也(G1 TEAm TAKAGI)］の勝者と戦う見通し。11月大会から試合間隔が短いため、試合のダメージによっては再度選考、仕切り直しすることになる。

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