【ONE】青木真也戦を“当日辞退”のノースカットの何故、欠場理由が炎上

2024/01/29（月）UP
（最終更新：2024/01/29 12:33）

　1月28日（日）に東京・有明アリーナで開催された『ONE 165: SUPERLEK VS. TAKERU』のライト級MMAマッチにて青木真也（Evolve MMA）と対戦予定も当日に試合を辞退したセージ・ノースカット（米国）。その理由を自身のSNSで”信頼しているコーチがビザの問題で来日ができなかったこと”など詳細に説明したが、コメント欄は「それでも戦うべきだった」と多くの非難の声が集まり炎上している。

【フォト】ノースカット、なぜ当日辞退！？前日計量では彫刻の様なマッスルボディ！キレキレシャドーも

　ノースカットは元UFCファイターで鳴り物入りでONE参戦したライト級期待のホープ。“若手vsレジェンド”の構図で今回の試合は組まれた。記者会見、公開計量と万全のコンディションを作り上げたノースカットだったが、その欠場が発表されたのは大会途中。青木は急遽代役出場した元ONEバンタム級MMA世界王者のジョン・リネカーと対戦し、見事一本勝ちを収めた。

　ONEはノースカットの欠場理由を「ノースカット陣営のセコンドの不測の事態」とアナウンスしたが、一体何が起きたのか。

　ノースカットは欠場の発表とほぼ同時に自身のインスタグラムでその理由を以下のように説明した。

「すべての私のファン、そして対戦相手の青木真也選手、今夜試合ができなくてすみません。私のコーチ2人のビザの問題が直前まであって、彼らは今アメリカに戻る途中だ。ONEはその代役として世界王者の柔術コーチを用意してくれると言ってくれたが、世界で最も偉大なMMAサブミッションアーティストと対戦する為に、ファイトキャンプで共に練習してきたコーチがセコンドにつかないことは、私にとってベストではなかった」と、その理由を説明。ノースカットの出場に向けてギリギリまで対応したチャトリCEOとスタッフに感謝の気持ちを述べた。

　正直に事情を説明したノースカットだったが、ファンの反応は冷ややか。「それでもあなたは戦うべきだった」「直前で戦ったリネカーと比べると、あなたの行為はフェアか？」「なぜそんな大切な（ビザの）チェックをし忘れていたのか」「本当に戦いたかったのなら、戦っていたはずだ」と手厳しい意見が多数。

　しかし中には「正しい決断、リングで戦うのは一人だが、コーチほどあなたを守ってくれる存在はない」とノースカットの欠場の決断を支持する意見も。

　確かに選手のリング上でのパフォーマンスはそのセコンドに委ねられることは大きい。選手によっては、コーチの指示一つ一つを聞きながら、それを忠実に再現することに集中し勝つ選手は大勢いる。今回、青木の寝技に対抗する為、ノースカットはコーチと入念なやりとりをしてきたのだろう。グラウンドの展開になった際、そこから抜け出すための対応はコーチなしではあり得ないと思ったのかもしれない。それであれば、海外大会に参戦する為に大切なビザチェックの不備が、何とも悔やまれる。

　ノースカットは21年に青木と対戦する予定だったが、この時はノースカットが新型コロナ感染後の後遺症が残ったとの理由で欠場。今回が2度目だ。青木との3度目の正直はあるのか、ノースカットの次戦はどうなるのか。

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