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【ONE】青木真也、試合直前の変更でなぜ受けたのか?チャトリCEOの前で涙の告白

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2024/01/29(月)UP

言葉を詰まらせながら今回の試合に出場した理由を語る青木

 1月28日(日)に東京・有明アリーナで開催された『ONE 165: SUPERLEK VS. TAKERU』のライト級(77.1kg)MMAワンマッチでジョン・リネカー(ブラジル)からリアネイキッドチョークで一本勝ちした元ONE同級世界王者の青木真也(日本/Evolve MMA)が、試合後のインタビューに応じた。
 当初、青木の相手はセージ・ノースカット(アメリカ)だったが、イベント中に急遽欠場が発表され、2階級下の元ONE世界バンタム級MMA王者ジョン・リネカー(ブラジル)に変更された。

【フォト】青木真也、元ONE世界王者からチョークで一本勝ちする瞬間

ケイド・ルオトロがノースカットの代役を務めようと志願したと告白

 試合後の会見には、ONEのチャトリCEO、青木、ケイド・ルオトロの3名が揃って登壇した。ノースカットが欠場になった理由をチャトリCEOは「プレリミナリーファイトの時、セージから『セコンドが日本で働くビザ持っていないから帰りました。ユライア(・フェイバー)はビザを持っていたけど、セコンドいないから試合はできない』と言われました」と欠場に至った経緯を説明した。

 そして、「すぐにリネカーがいることに気づき、探し出して開会式に試合をしてほしいと言いました」とチャトリCEOはジョン・リネカーに試合出場のオファーを出したという。青木は「入場式の直前、相手が試合をしないと聞かされて。リネカーとどう?と言われたので、やらないよと言ったら、後から大将(チャトリCEO)が来て、『俺も辛いしお前も辛いよな』と言われて」と説得されたことを明かした。

 青木は「チャトリとはコーチと選手の関係から、プロモーターと選手の関係になって、彼に助けてもらってここまで来たので、『今必要ですか?』と聞いたら『必要だ』と言われて受けることになりました。初めてチャトリの前で、涙を流したのは初めてです」と話しながら言葉に詰まる場面もあった。

試合後会見にはチャトリCEO、青木、ルオトロが登壇した

 チャトリは「私は真也のコーナーマンだったことがあり、彼とは歴史がある。友達だから」と溜息をつき、「彼こそサムライスピリッツを持つ戦士、本当のレジェンドです」と勇気を称えた。また横に並んでいたルオトロの方を向き、「実はケイドが青木とMMAの試合をすると言ってくれたんです。グラップリングのタイトルマッチと両方出ると。でも、MMAの試合でカットでもしたらグラップリングの試合ができなくなるので、それは断念してもらいました」と明かした。

 ルオトロは「ニュースを見て驚いたから名乗り出ました。両方できると信じていましたので」と漢気があったことを証言。そして青木については「彼は本当のレジェンドです。あの年齢で自分だったら、半分もできない」とリスペクトしているという。

 最後に青木は「感情が追い付かないです。初めての経験で相手が変わって涙を流して取り乱して。納得できるかできないか分からないけど、プロ格闘家としての仕事はできたかなと思います」と振り返り、「こっから先は、やるとかやらないとか分からない」と今後の試合についても言及した。

 ノースカットの直前の試合キャンセルという緊急事態の中、下されたそれぞれの決断。出場したリネカーも含めて、様々な人間ドラマが隠されていた。

▶次ページは【フォト】青木真也、元ONE世界王者からチョークで一本勝ちする瞬間

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