2024/03/20（水）UP
（最終更新：2024/03/20 23:15）

10対10対抗戦の最終試合は、K-1王者・軍司（左）がRISE王者・門口（右）に勝利した

　3月17日（日）に行われた『RISE ELDORADO 2024』と本日開催の『K-1 WORLD MAX 2024』では、K-1とRISEによる10対10の対抗戦が行われ、7勝3敗とK-1側が勝ち越した。
　K-1のカルロス菊田プロデューサーとRISEの伊藤隆代表が対抗戦を総括し、伊藤代表はK-1との対抗戦に区切りをつけると語った。

【フォト】K-1軍司とRISE門口が団体の威信をかけた激闘！

　カルロスPは「K-1が勝ち越したということで、そこは喜ばしいことだと思っています。1試合1試合色んな中身があって、選手それぞれものすごい試合を見せてくれたということに対して感謝します。プロデューサーになって初めてのK-1とRISEの対抗戦だったんですけど、もっとやるべきことがあったかなと。対抗戦を盛り上げてもっとお客さんを入れるとか、今ABEMAで中継してますけどもっと視聴者を増やすとか、そういう努力ができたなっていう反省点が。選手それぞれが物語の中で必死に戦ってる姿を見て、実はそれを感じました」とプロモーション不足を感じたという。

RISE・伊藤代表

　伊藤代表は「17日、20日とK-1さんが勝ったので、素直におめでとうございます。もう今回で3回目かな、ずっとやってきた中で、本当に選手達は団体を背負ったり、プライドを背負ったり、すごく必死にやってると思います。僕の中ではやっぱハテナって部分もたくさんあったんです。今日のイベントを見てて。そこら辺はまた協議していかなきゃいけないと思います。（対抗戦の）上の3つ（の結果）は色々と考えるところが僕はあるんですけど、今後のことはここであんまり言うのも違うと思うので」と、K-1側との話し合いをしていきたいとした。

対抗戦を総括するカルロスP

　対抗戦を終えて気になるのは次の展開だが、現時点での見解を聞かれ、カルロスPは「個人的な意見としては、チャンスと可能性があれば何でもOKだと思っています。そのチャンスと可能性は、やはりチケットがしっかり売れて、注目されるということが可能性とチャンスの話だと思ってるので、そういう機会を作っていくことができれば何でもアリかとは思っています」と注目を集めるという条件をクリアできれば、幅広い選択肢がありうるとコメント。

K-1菅原（左）とRISE宮﨑（右）の女王対決は、宮﨑が勝利

　一方の伊藤代表は「私の中では一旦ここで終わりかなと思ってます。今日のイベントを見て、RISEとK-1の求めてるものが違うなと僕は実感したので。またこれは意見交換会で話し合っていきたいですけども、私の中ではここで一旦終了したいと思ってます」と対抗戦には一旦区切りをつけるという。
　その理由を「今回みたいな全面（対抗戦）って毎回やっても盛り上がんないと思うんですよ。やっぱりお互いで選手を作り合って、（プロ野球の）セ・リーグとパ・リーグのように作り合って対決するような感じがいいし、両団体の選手はある程度出してしまったと思う。戦ってない選手もいるのでスポットでやる可能性はありますけど、お互いの求めてるものをもう1回ヒアリングしなきゃいけない」と説明した。

伊藤代表は求めてるものが違うと強調し、今後の話し合いを求めた

　“求めているものが違う”と強調する伊藤代表。本日の対抗戦で言えば特に、江川優生vs常陸飛雄馬、軍司泰斗vs門口佳佑が延長判定2-1でK-1の選手に付いたが、これらの判定にはネット上でも疑問の声が上がっている。
　そのことを問われ、伊藤代表は「僕は勝ったと思いましたよ。でもこれはK-1のリングなんで、僕がとやかく言う必要はないと思う。（でも）そういう部分で求めてるのが違う。そこら辺をちゃんと話し合いをできるかが今後重要になると思います。誰でも出て活躍できるリングがK-1さんだったりRISEだと思うんで、そこら辺をしっかり話し合いできれば」とキチンとした話し合いを求めた。

　カルロスPは一連の話を受けて「判定というか協議については日々議論しています。すごい難しいんですよね。その協議の中の雰囲気というか色んなものがあって、やはり常々我々修復していっていますが、さらに修復が必要かなという風に僕は思います」と改善していく構えを見せた。

　キック界に大きな影響を与える両団体の対抗戦。果たして次はどういった展開を迎えるか、今後も追っていきたい。

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