井上尚弥、プロ初ダウンに「パンチの軌道が読めなかった」これが試合に与えた影響とは
5月6日(月・祝)に開催された『Live Boxing 8』(東京ドーム)で、世界スーパーバンタム級4団体王者・井上尚弥(31=大橋)が、挑戦者ルイス・ネリ(29=メキシコ)を6回右ストレートでKO勝利。1回には井上がプロ初のダウンも喫したが、見事KOで沈めた。
井上は試合後のインタビューで、初のダウンについて「ダウンがあったからこその戦い方が出来た」と、その後の試合展開の影響も明かした。
【フォト】井上が1R、“まさか”のダウン喫する瞬間、ネリを粉砕KOした連続写真
試合は1Rに井上がネリの左カウンターで、まさかの初ダウンを奪われるも、2Rには井上が左でダウンを奪い返す。
さらに4R、左でダウンを奪うと、最後は6R、右一閃でネリを撃墜KO勝利した。
井上は試合後のインタビューで、初のダウンについて「ダメージはさほどなかった」としつつ「パンチの軌道が読めなかった」とネリの独特なパンチが見えなかったと言う。
もっとも「(気持ちも)引きずることはなく、2R目からはポイントを計算していこうかなと。2ポイントリードされているので。そこは冷静に立て直して行った。出だしに気負ってた部分があったので、ダウンがあったからこその戦い方が出来た」と切り替えた。
2Rには、早くもダウンを奪い返したが「1Rチャラに出来たんじゃないか。試合を通して同等に立てた、と気持ち的にリセット出来た」と精神的にフラットに。
4Rには”打ってこい”とフェイントをかけるような動きも見せたが「試合を通して主導権を握っていこうと。気持ちの面で上回っていかないといけない」と、駆け引きとして使ったとのことだ。
試合後のリングでは、WBO、IBFの同級1位サム・グッドマン(オーストラリア)も登場し、井上に対戦希望した。
井上は「進めていきたい。またいい試合が出来るように戻ってきたい」と9月に交渉中の防衛戦に意気込んでみせた。
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