【新極真】優勝1000万世界トーナメントは海外強豪が勝つ！「体格、フィジカルが違う」（ヴァレリー予想）＝7.21 KCC

2024/07/20（土）UP
（最終更新：2024/07/21 11:41）

　7月21日（日）代々木第二体育館にて開催される新極真会主催、第1回『空手Champion of Champions』（KCC）の試合前会見が19日、都内にて行われた。
　この大会は男女・各8人制の”体重無差別”世界トーナメントで、優勝者には賞金1000万円が与えられる。優勝までわずか3試合。大会が２〜３時間で終了するとなると、大型外国人にとって優勝までの怪我をあまり考えずフィジカル全開で勝負でき、有利なルールといえる。
　会見後、ブルガリアコーチとして来日していたレジェンドファイター、ヴァレリー・ディミトロフ（42＝ブルガリア）に予想を聞くと、優勝には海外選手２名の名を挙げた。

【フォト】男女のトーナメントとこの会見の模様、選手プロフィールも

　昨年の世界選手権（男子）でベスト４に入った日本人は優勝した入来建武のみだが、入来と２位のヴァレリーは共に世界大会を最後に引退。日本人は５位と８位の選手のみ今回エントリーとなったが優勝は簡単ではないだろう。

　そのヴァレリーが優勝を予想に名前を出したのは、まずエヴェンタス・グザウスカス（29=リトアニア／189cm、100kg/22年・第7回全世界ウエイト制大会 重量級 優勝)だ。エヴェンタスもこの会見で優勝の自信を語っていた。

　ヴァレリーは「今回、エヴェンタス選手にとてとてもいいチャンスだと思う。身長も体重もあって、動きも速い。フィニッシュする倒せる技も持っている。そしてもう一人はアントン・ジマレフ選手です」とエヴェンタスについで昨年の世界大会4位のアントン・ジマレフ（21＝カザフスタン／187cm、80kg）を挙げた。

「ジマレフ選手は昨年の世界大会でもの凄い自信をつけた。そして若い。彼の活躍に我々が驚かされることになるのではないか」とヴァレリーは期待した。

【ダークホースには日本人】

　さらに同じカザフスタンの若手で今大会で最長身193cmを誇るアンジェイ・キンザースキー（19＝カザフスタン／193cm、85kg／23年極真KWU世界大会優勝）については「アンジェイ選手は強いが、フィジカル、キャリアを考えるとエヴェンタスに分がある」と1回戦での対戦はエヴェンタスの勝利を予想した。

  この大会は再延長後の試し割り、体重判定ルール（10kg以上軽い方が勝ち）が取り払われ、延長２回でのマスト判定が海外勢に有利という声があることについては「必ずしもそうは思わない。ヨーロッパの判定はしっかり勝敗がつくまで延長するが、日本は比較的早く判定で勝敗が出る傾向にある。逆に日本人有利とも言えます」とこのルールが必ずしも海外勢に有利ではないとした。

　しかし、優勝まで3試合しかなく序盤からガンガン行けることについて「そこは体が大きくフィジカルがあるヨーロッパ選手にとって有利」とした。

　ズバリ男子の優勝は「エヴェンタスとアントン」と先ほどの２名を出した。さらに「日本人選手の能力には驚かされるところもあるけど、ダークホースは世界大会で強豪に勝ってきたオカダ」と岡田侑己（180cm、80kg／23年・第13回世界大会5位・敢闘賞）を挙げた。岡田は世界大会でエヴェンタスに判定勝ちしており、大きな経験を積んでいる。

【女子の優勝予想は】

　また女子では鈴木未紘が昨年の世界大会に続き優勝の可能性があるとし、「準決勝でブルガリアのイヴァンカ・ポポヴァが対戦するけど勝って欲しいね。試合は2分と短いので序盤からガンガンいくので戦略は難しくなるけどね」と予想難しいがフィジカルと経験で鈴木を挙げた。

そして最後に「こういう予想はね、大抵の場合はその通りにならないものだから」と微笑んだ。

　男子は日本選手で岡田のほかに優勝を狙う昨年の世界８位の渡辺優作のほか、今年のJFKO全日本重量級を制した白蓮会館の多田大祐にも注目が集まる。

　女子は世界女王の鈴木の他、優勝候補で身長184cm80kg で22年の世界ウエイト制重量級優勝のブリジタ・グスタイタイテ（リトアニア）が脅威だ。そのブリジタに昨年世界３位の高速パンチ女子の目代結菜が初戦で対戦する。目代は必殺技を編み出し優勝を狙う。さらに昨年世界２位の網川来夢、藤原桃萌が世界の大型選手にどう戦うか。

　試合は18時より開始、ヴァレリーの予想がどこまで当たるかにも注目が集まる。

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