【五輪柔道】「待て」聞こえず絞め続け一本!“誤審騒動”にガルリゴスが謝罪、永山竜樹と和解
今月27日に行われたパリ五輪・柔道男子60kg級の準々決勝、永山竜樹(28)と23年世界選手権王者フランシスコ・ガルリゴス(スペイン)の試合では、永山がガルリゴスの絞め技に耐えていたが、主審から「待て」と声がかかるもガルリゴスは絞め続け、6秒後に永山は失神。それを主審は「一本!」と判定した。
永山側は審判団に抗議をしたものの覆らず。その後YouTubeで問題のシーンの動画が公開されると、視聴者からは多くの批判コメントが溢れた。
その永山が30日、自身のXにガルリゴスとのツーショット写真を投稿し、ガルリゴスから直接、謝罪を受けたことを報告した。
【フォト&動画】2人のツーショット、問題の「待て」から6秒絞め続けられ永山が失神する動画も
永山は30日に自身のXで「ガリゴス選手が会いに来てくれました!彼から謝罪の言葉がありましたが、彼にとっても不本意な結果だったと思います」と、ガルリゴスから直接、謝罪を受けたことを報告。続けて「オリンピックの舞台で彼と全力で戦えた事を幸せに思います!誰がなんと言おうと私たちは柔道ファミリーです!」と綴り、ガルリゴスとのツーショット写真も同時にアップした。
試合後のインタビューで、永山は「絞め技を堪えていたが、待てが入り、気を抜いた瞬間、しっかり絞め技が入ってしまった」と答えている。永山の一本負けが決まった後、その場で抗義を続けたことは「厳重注意」を課せられたが、ガルリゴスに注意は与えられなかった。報道によると日本サイドが正式に抗議し、映像でも待ての後の6秒間は確認したが国際柔道連盟(IJF)は、「最も近くで見ている主審が落ちたと判定した」と一本は覆らなかった。
ガルリゴスも試合中で、観客の声援もあったのか「待てが聞こえなかった」と弁明。今後は待ての合図と、選手にしっかりタッチするなど気づかせることも必要になるだろう。
永山は不可解な一本負けも、敗者復活戦で勝ち上がり銅メダルに。永山に勝ったガルリゴスは準決勝で敗れ、永山と同様に銅メダルとなった。
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