2025/04/29（火）UP
（最終更新：2025/05/11 10:26）

ガヌーがバイクで大事故を起こした情報（Getty Images)

　元UFCヘビー級王者で、現在はプロボクシングでも活躍するフランシス・ガヌー（38=カメルーン）が、カメルーンでバイクの死亡事故を起こした可能性があると、地元紙やボクシング・シーン等が報じている。

　報道によると、ガヌーは4月20日（現地時間）自身が運転するバイクで、17歳の少女と接触。少女は搬送された病院で死亡したが、名士であるガヌーに捜査や法的措置が及ばず、告発で明らかになったとしている。ネットは真相を明らかにしろと大騒ぎだ。

　ガヌーはUFCでKOを重ねてきた剛腕ファイター。近年はボクシングでも活躍し、デビュー戦となった24年10月、WBCヘビー級王者フューリーを相手にダウンを奪い、僅差の判定負けと善戦した。
　昨年3月にはアンソニー・ジョシュアにKO負け。10月にはMMA戦でKO勝利している。

　今回の事件、最初の報道は今月26日（現地時間）カメルーン紙『Cameroon Concord』によるもの。

　ガヌーがカメルーンのヤウンデにて、バイクに乗っている際に、友人と歩いていた17歳少女ンツァマ・ブリジット・マヌエラをはねたと、”内部告発団体”『ンズイ・マント』が報告した。
　少女はただちに総合病院へ運ばれ手術を行ったが、死亡した。

昨年10月、ガヌー、MMA復帰で失神KO勝利　©️PFL

　報道では「国中のインターネットで衝撃が巻き起こった」ものの、「ガヌーは公式声明を発表せず、法執行機関が正式な捜査を開始したか、またガヌーが法的措置を取られるか不明である」と事件化していない可能性があるとのこと。
　これはガヌーがカメルーンで著名人であり、同国では過去にも有名人の事故について、警察が法的責任を問わない例があったことからだと言う。

　ニュースでは様々な情報が出ており、『ZAMIN』紙は「ガヌーはこの事件について深い遺憾の意を表し、遺族にお悔やみの意を表した。またガヌーは、少女の家族に必要なすべての経済的支援を行う責任を引き受けた」と非公式声明や賠償をしたと報道。
　さらに『Tribune』紙では「当局は事件の状況を明らかにするため、正式な捜査を開始」と警察が動き始めたともある。

　いずれにしろカメルーン国内や、ネットでは「真相を明らかにしろ」「裁きを行え」と圧力が高まっている。現在ガヌーのインスタは20日のイースター当日の投稿で止まっており、SNSでは声明を発表していない。真相の究明が待たれる。

　なお仏『MondeTV』によると、被害者の写真がSNSで出回っているが、遺族は「深い悲しみに暮れている」ため拡散せず、削除を望んでいる。

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