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【キングダム】超人イリエマン、引退を発表!悲願ヒクソン戦へ最後の訴え=6.26新宿

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2025/06/26(木)UP

超人イリエマン

 格闘技界の異端児・超人イリエマンが、ついにグローブを置く。イリエマンが格闘技に携ったのは、大相撲から。同期には大関魁皇や、のちに格闘家に転身した戦闘竜がいた。若貴兄弟や、曙とは一期違いで同じ相撲教習所に通った仲だと言う。

 大相撲時代のエピソードとしては、勝利した相手にダメ押しで土俵上からドロップキックをかまして、三大新聞の誌面を飾ったこともあった。
 その後、佐山聡氏が興した総合格闘技修斗に没頭し、入門僅か7ヶ月で出場した同競技のアマチュア全日本選手権では見事優勝。

 その後無敗のまま、UWFの直系団体のキングダムに身を寄せた。入団発表会見では、まだ団体にかろうじて所属していた安生洋二や、山本喧一ら同席の元だった。 キングダムに入団直訴した経緯も、1997年10月11日東京ドーム『PRIDE1』での当時キングダム所属だった高田延彦vsヒクソン・グレイシーを見ての行動というのだから、修斗で優勝した時にも公言し苦笑を買った「最強の男ヒクソンと闘いたくて、格闘技を初めた!」と、いう言葉には間違いないのだろう。

 しかし入団したはいいが、その肝心のキングダムは僅か数ヶ月で倒産の憂き目にあってしまう。 行き場のなくなった入江に、前社長でUWFインターナショナルの取締役だった鈴木健氏は団体の運営を一任する。 本当に一番選手として脂がのっていた20代~30代の前半を、ありとあらゆる雑用をして過ごしたのだ。たった一人からのスタートだった。

 6月26日(木)の「世界格闘技の日」に『道頓堀プロレス東京大会×格闘技のおもちゃ箱ACF114.5』(東京・新宿FACE)で行われる、半世紀ぶりとなる猪木vsアリ戦のリバイバルマッチは、そのルールの厳しさや相手との体格差を含めてイリエマン不利の声も強く上がっている。しかし、当の本人は「これが、ヒクソン戦への最終列車。今回勝って、噂される総合格闘技DEEPタイトル戦にこぎつけ勝利したとしても、ヒクソン戦の実現の可能性は1%ない。だけど、MMA戦でなくても、グラップリングでも柔術マッチでも、エキシビジョンでもなんでもいい。対角コーナーにヒクソンが立っていたら、俺の勝ちだ!」と、言い切る。

 入江のヒクソン戦への思いは、格闘技を初めた30年前から全くブレてない。 今回闘いを決意したのは、もう一つ理由がある。今年2月に死去した元新日本プロレス取締役で、アントニオ猪木の右腕だった永島勝司氏との別れだ。
 付き合いは25年以上前に遡る。旧キングダムの練習生だった入江と、当時新日本プロレスの取締役だった永島氏は、前述の鈴木健氏の店で意気投合。長州力vs大仁田厚の電流爆破マッチが行われた新日本プロレス2000年7月30日横浜アリーナ大会に呼んでもらい、マスメディアにカラー枠で露出を後押ししてくれたのだという。

超人イリエマンの試合を永島勝司氏も天国から見守るという

 昨年から体調不良になっていた永島氏だったが、猪木vsアリ戦のイリエマンの提案には二つ返事で立会人を承諾。今回は永島氏の遺族に許可を取って最前列イス席に遺影を置いての天国からの仕掛けとなる。アントニオ猪木さんの受け皿として、故新間寿氏が発足させたのがUWF。しかし、猪木さんは来なかった。そのUWFからUWFインターナショナルが派生し、キングダムになり、その団体をボロボロになりながら引き継いでこの場所に立っている入江がいる。

 決戦・世界格闘技の日。「猪木さんは、この日リングに必ず現れます」とイリエマンは語る。 「また馬鹿にされても、笑われてもいい。そんなの格闘技界で全て慣れてしまいました」と言う超人の笑顔の陰には、強い信念が感じられた。 引退まで3試合を公言しているイリエマン。負けたら、終わり。 さあ、奇跡の実現。ヒクソン戦に向けて、超人イリエマン最後の挑戦が始まる。

 同大会は前半戦6試合を格闘技部門、後半戦4試合をプロレス部門として全10試合が予定されており、超人イリエマン(キングダムエルガイツ)vs内田ノボル(翔拳道)の猪木対アリ特別ルール戦は、格闘技部門最終試合として行われる。当日券は若干枚数を、会場にて17時から発売する。

『道頓堀プロレス2025東京大会×格闘技のおもちゃ箱ACF114.5』
2025年6月26日(木)東京・新宿FACE
開場17:30 開始18:30

▼第6試合 “現代に甦る伝説の闘い”猪木対アリ特別ルール 3分3R
超人イリエマン(キングダムエルガイツ)
vs
内田ノボル(翔拳道)

▶次ページは、格闘技部門ACFの見どころ解説

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