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「アントニオ猪木vsモハメド・アリ」から半世紀、6.26“世界格闘技の日”に伝説の戦いが甦る!

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2025/06/02(月)UP

猪木対アリ特別ルールで超人イリエマン(左)vs内田ノボル(右)が決定

 1976年6月26日に日本武道館で行われた異種格闘技戦「アントニオ猪木vsモハメド・アリ」は、現役のボクシング世界王者をプロレスのリングに上げるというありえない設定に、世界中でセンセーショナルな話題となり、当時の格闘技ファンを熱狂の渦に巻き込んだ。

【フォト】猪木vsアリの試合写真、“猪木アリ状態”の瞬間も

 この一戦から40年目となった2016年に、猪木・アリ両者の合意のもと6月26日が「世界格闘技の日」として制定された。

 総合格闘技の礎を築いたとも言われる歴史的一戦の主なルールは、「1.立った状態でのキック禁止」「2.ロープに触れた相手への攻撃禁止」「3.頭突きや肘打ちなども禁止」などの制限が存在。これらのルールにより猪木は得意技をほとんど使えず試合に挑み、アリとの距離を詰めて寝技に持ち込む戦略を採る必要を迫られた。

 その圧倒的に不利と言われるルールに挑む戦士が現れた。彼の名は超人イリエマン。“格闘技界史上最大の問題児”として揶揄された超危険分子だ。彼の格闘技人生には破天荒という言葉が最もふさわしい。

 過去にはヒジ・頭突き・金的有という世界一過激なルール、所属する同団体の名前も冠したエルガイツルールを自らが考案。総合格闘技団体『DEEP』ではこれを引っ提げ、前代未聞の休憩中に試合を行った。これはノ―ブレークのルールの特性を生かし、得意な寝技戦で相手選手を一方的に長時間抑え込み続け、観客席の空気を凍てつかせた。

“格闘技界史上最大の問題児”と呼ばれる超人イリエマン

 また、日本最高峰の格闘技団体『RIZIN』に参戦を直訴したはいいが、そのアピール方法は試合用のコスチュームに日章旗のマントを纏い、無許可でさいたまスーパーアリーナなどの同団体会場内外にて、自身のゆるキャライリエマンの着ぐるみを引き連れたパフォーマンスを幾度となく敢行。

 そうかと思えば、突如国会議事堂にも突撃。当時N国党党首だった立花孝志氏につっかかるなど。全く他人の迷惑も顧みない圧倒的行動力を発揮してきた。

 イリエマンは言う。「だってみんなと同じことをしていたら、俺達インディーは目立たないし、埋もれて行くだけだからさ!」

 まさに、バカと天才は紙一重。そんな彼だが、格闘技の実績となると世界最高峰団体『UFC』で3度王者に輝く殿堂ダン・スバーンから一本勝ちを収めるという実績を隠し持つ。

 そして、今回そんな奇人と戦う、モハメド・アリ側の化身となるのは内田ノボル。キックボクシング界の数々のタイトルホルダーだった選手だ。過去には、K-1で貴重な日本人ヘビー級戦士として、毒サソリの異名をとった強豪外国人アレクセイ・イグナショフに勝利するなど、日本人エースとして君臨。

 内田も、格闘技歴の始まりは実はボクシング出身という側面を持つ。「ボクサーというのは私の原点であり、特にアリはボクシングを始めたきっかけで憧れでもある。アリに敬意を表して、今回はペリカン野郎のイリエマンを全力で倒す!」と、鼻息も荒い。

 前述の不利なルールに加え、内田の身長185cm、体重108キロの巨体(イリエマンは180cmで90kg)なだけに、この体格差も危惧される原因だが、イリエマンは、「猪木イズムはいつ何時、誰の挑戦でも受けるですから。そんなのでグダグダのたまっていたら、天国の猪木さんに戦う前に負けると思うバカいるかよ!と言って叱られます」と、全く意に介さない。

 この試合には、RIZINに数々の有力選手を送り込み続けるDEEP代表の佐伯繁氏も、立ち会い人として駆け付けることが決定。イリエマンがかねてから、しつこく熱望する同団体新設ベルトの査定試合としても合わせて見届ける。
 なお、この試合は『道頓堀プロレス2025東京大会×格闘技のおもちゃ箱ACF114.5』(新宿FACE)の格闘技部門最終試合として行われる。

 猪木vsアリ“世紀の一戦”から半世紀、令和時代の世界格闘技の日に東京・歌舞伎町で確実に何かが起こることは間違いない。

『道頓堀プロレス2025東京大会×格闘技のおもちゃ箱ACF114.5』
2025年6月26日(木)東京・新宿FACE
開場17:30 開始18:30

<決定対戦カード>
▼第6試合 “現代に甦る伝説の闘い”猪木対アリ特別ルール 3分3R
超人イリエマン(キングダムエルガイツ)
vs
内田ノボル(翔拳道)

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