2025/09/27（土）UP
（最終更新：2025/09/27 21:43）

計量をクリアーした大田拓真

　2025年9月28日（日）東京・後楽園ホールで開催される『NJKF×CHALLENGER 10』の前日計量が27日（土）都内にて行われた。

　当初、メインイベントで対戦を予定していたWBCムエタイ世界フェザー級王者・大田拓真（新興ムエタイジム）vsルークニミッツ・シンクロンシー（タイ）の一戦はセミファイナルとなり、セミファイナルのWBCムエタイ日本統ースーパーウェルター級王座決定戦に出場する匡志YAMATO（大和ジム）が引退試合となるために、メインイベントへ繰り上げとなった。

　58.0kgジャストで計量をパスした大田は「匡志選手が引退試合ということで今回はメインを譲ったんですが、僕がいつでもメインだと思っているので、セミでメインよりすごい試合を見せたいと思います」と気合い十分のコメント。

　対戦相手のルークミニッツは、元S1 130＆135ポンド級王者で元WMC 108ポンド級王者の肩書を持つ強豪。今回はWBCムエタイ世界王者としての初戦となり、どういう勝ち方をしたいかと聞かれると、「世界チャンピオンとして注目される一戦だと思うので、もうKOしかない。KOするのが難しい相手ですが、そこでKOするのが一番いい見せ方だなと思っています」とKO決着を狙うという。

　続けて「この世界ベルトを獲ったことは、僕にとって通過点です。これからはもっと上の舞台でどんどん戦っていきたいと思っていて、やっぱり上といえばロッタン選手だと思っています。僕はムエタイルールでロッタン選手に挑みたいと思っていて、今はまだ誰だよっていう感じだと思うんですけど、そこまで絶対にたどり着きたいと思います」と打倒ロッタンを目標に掲げた。

　対するルークニミッツは57.85kgで計量をパスし、「世界チャンピオンの大田選手と試合ができることを大変嬉しく思います。そして光栄に思います。また今回、僕にとっては日本初の試合となるので、その点でも大変緊張していますし、嬉しい気持ちです。全力で試合に挑みます」と意気込みを語った。

メインイベントのWBCムエタイ日本統ースーパーウェルター級王座決定戦で対戦する匡志YAMATO（左）と津崎善郎（右）

　そして、メインイベントのWBCムエタイ日本統ースーパーウェルター級王座決定戦で対戦する匡志YAMATO（大和ジム）は69.75kg、津崎善郎（LAILAPS東京北星ジム）は69.70kgで計量パス。

　両者は2021年7月11日、大和ジム50周年記念大会で行われた今回と同じ王座決定戦で対戦しており、匡志が2Rに左フックでKO勝ちしている。

　匡志は「今回、僕がラストマッチということで、関係者の方が最後に華を添えさせてくれて、メインとしてやらせていただくことになりました。僕はこの同じタイトルマッチをNJKFさんのメインにやった時はYETI達朗君に1Rでぶっ飛ばされたんですけど（2018年12月2日）、2回目のメインイベントということで、最高の相手、津崎選手を相手にNJKFのメインイベントを任せられたことを誇りに、そしてラストマッチ。この2カ月間くらい悔いなく仕上げてくることができたので、明日すごく楽しみです。明日は津崎選手と戦えるだけでいいと思っていたんですけど、目の前のベルトを見たら欲しくなってきたので、明日はしっかり頂戴します」とコメント。

　対する津崎は「4年前に名古屋で匡志選手と試合をして、キャリアで唯一パンチでぶっ飛ばされたのが匡志君で、正直、この先やりたい相手はもう匡志選手しかいなくて、今回このような形で組んでいただいて、本当に感謝しております。匡志選手が引退試合というのは僕には関係なく、彼とやれることが光栄なので、2人で歴史に残るような試合にしたい」と好勝負を予告した。

▼第8試合　WBCムエタイ日本統一ライト級タイトルマッチ　3分5R
HIRO YAMATO（大和ジム/WBCムエタイ日本統一ライト級王者）＝60.95kg
「今回の相手は対戦相手選びが難航する中、決まったのがちょっと古い選手すぎて、ちょっとフラストレーションが溜まってるんで、ブチ殺してやろうかなと思います。
（対戦相手の印象）KNOCK OUTは2016年から格闘技オタクで見ていて、その当時はYouTubeで名場面集に乗るようなすごい選手だったんですけど、時間が経ってTEPPEN GYMに移籍して、RISEでうまくいかなくて、最後、自分の得意だったヒジありルールに戻ってきて、最後に頑張るふうなのかなと思うので、最後にしっかりと僕が介錯して殺してやろうかなと思います」

勝次（TEAM TEPPEN/WKBA世界スーパーライト級王者、第7代新日本キックボクシング協会ライト級王者）＝61.15kg
「初めてのNJKFのリングなんですけど、いきなりタイトルマッチを組んでいただいてありがとうございます。やるからにはしっかり仕上げようと思って、ずっと昔から行ってるタイのジムでやるだけのことをやってきました。明日はリングでその結果を出すだけです。皆さん、楽しみにしてください。
（対戦相手の印象）YouTubeで何試合か見たんですけど、相手のいいところを出させない印象を受けました。体も強いし、攻撃力もあるんだなと思いました」
（挑発的な言葉を受けて）僕が若い時に38歳の選手と対戦したら、同じようにおっさんと言うと思うし、それはもう年齢的にしょうがないかなと思うんですけど、ガキ見てろというのをリングで見せようと思っています」

▼第7試合　スーパーライト級スーパーファイト　3分3R
吉田凜汰朗（VERTEX/NJKFスーパーライト級王者）＝63.25kg
「明日は全力で向き合い続けて倒して勝つというところを皆様にお届けします。そして、他に自分と同じ階級の試合がもう1試合組まれていると思うんですけど、試合内容はもちろんですけど、それ以外のところも全て含めて吉田凜汰朗が圧倒的だったなと思える試合にするので、ガッツリ注目よろしくお願いいたします」

剣夜（SHINE沖縄/TENKAICHIスーパーライト級王者）＝63.1kg
「NJKFの初参戦でチャンピオンと戦わせてもらうということで、めっちゃアウェイだと思うんだけど、ここで僕が倒したら会場はめっちゃ盛り上がると思うので、会場をしっかり盛り上げたいと思います。

▼第6試合　スーパーライト級スーパーファイト　3分3R
切詰大貴（武勇会/イノベーションスーパーライト級王者）＝63.4kg
「相手が気持ちを売りにしている選手なので、明日は気持ちで勝ちたいと思います。
（所属団体のどういう強さを見せたいか）自分は昨年12月にイノベーションのチャンピオンにならせてもらって、そこからの試合なので、チャンピオンとしてイノベーションも強い選手がどんどん集まっているので、イノベーションも強いぞ、というところを代表して見せたいと思っています」

基山幹太（BELLWOOD FIGHT TEAM/SB日本ライト級2位）＝63.4kg　※ポッシブルKは怪我で欠場
「自分はシュートボクシングの代表として出させてもらいます。急遽3週間前にオファーが来て、このチャンスだったので、また凜汰朗君にやり返せるチャンスが来たと思ったので受けました。自分は現場仕事をしていまして、そっちの方も売りにしていますので、相手は戦う医学生。俺は戦う現場人なので、真逆な2人ですけど、自分のそういう気持ちを見てもらいたいと思います。明日は誰よりも気持ちを全面に出した戦いにして、お客さんのハートを掴みたいと思います。
（所属団体のどういう強さを見せたいか）僕はSB代表として出させてもらうんですけど、SBには結構強い人が集まっていて、他の団体に出てSBルールではなく、ヒジありキックルールでも首相撲も何でもできるので、何でもこいという感じです」

亜維二は再計量のために、宗方888のみの撮影となった

▼第5試合　NJKFウェルター級タイトルマッチ　3分5R
亜維二（新興ムエタイジム/NJKFウェルター級王者）＝66.95kg→再計量でパス
「こういうタイトルマッチの場で再計量でパスしたんですけど、正式な計量の場でクリアできなかったことは申し訳ございませんでした。再計量で通ったっていう事実を覆して、しっかり王者としての覚悟を見せつけます。そういう気持ちで今回のタイトルマッチに臨んでおります。
（タイトルマッチ後の目標）まず、ここは王者として勝つことが自分は当たり前だと思っているので、明日の試合はまずしっかり勝ち、NJKF王者は強いぞというところをNJKFだけじゃなく、他団体の関係者の方たちにも見てもらって、もっともっと自分の名前を知ってもらうために、NJKFを盛り上げるために日本のいろんな団体を制覇しながらチャレンジャーを上げ、最終的にはしっかりとONEなどの海外戦にもつなげていけたらなと思っています」

宗方888（KING gym/NJKFウェルター級1位/挑戦者）＝66.4kg
「明日の試合はようやく巡ってきたチャンスなので、絶対自分のものにして、亜維二選手からベルトを奪い取ります。その気持ちを全面に出した試合をしたいと思います。
（タイトルマッチ後の目標）今後に関しては考えていません。目の前の試合、亜維二選手から何が何でもやっと巡ってきたチャンスで、このベルトを自分のものにするために、この先のことは一切考えずに練習してきました。正直、ここで終わっても悔いがないぐらいの気持ちでいます」

▼第4試合　NJKFフライ級タイトルマッチ　3分5R
西田光汰（西田キックボクシングジム/NJKFフライ級王者）＝50.8kg
「永井選手については、2回断られたというか、怪我と聞いたんですけど、ベルトが目の前にあるのに2回も断るということは俺から逃げたという話。彼はリングにタイトルマッチのリングに上がるべき資格はないんだな、と。明夢選手は一度負けている相手なので前の負けから本当に地獄見てきて、僕の方が辛い、苦しい期間は長かったと思うので、何が何でもこの試合は勝ちに行けます。どんな手を使っても最後に勝つので、応援よろしくお願いします。
（タイトルマッチ後の目標）僕はベルトを防衛した後のことは考えていません。この試合を勝ってからじゃないと先には進めないですし、明夢選手を倒すことしか考えていなかったので、永井選手から変わってちょうど良かったな、というのが今の気持ちです」

明夢（新興ムエタイジム/NJKFフライ級2位/挑戦者）＝50.65kg　※※永井雷智は怪我で欠場
「前回も永井選手が怪我で自分は代打でチャンスが回ってきて、そこで西田選手と対戦して勝利を収めたんですけど、今回もまたこういうチャンスをもらえて、この2度のチャンスを絶対逃したくないので、明日は絶対自分が勝って、フライ級のチャンピオンに自分がなります。
（タイトルマッチ後の目標）自分も西田選手と同じで、2回目でこのチャンスが回ってきて、前回勝ったんですけど、ここで勝たなきゃ意味がないので、明日全力で西田選手を倒しに行くのでそこも見ていてください」

▼第3試合　55kg契約　スーパーファイト　3分3R
HIROYUKI（RIKIX/第12代新日本キックボクシング協会バンタム級王者）＝54.95kg
「今回、NJKFの参戦が10年ぶり、2度目ですけど、かなり仕上げてきたので、インパクトのある試合ができると思います。僕はキャリア61戦やってるんですけど、最近試合に断られることが多くて、ちょっと試合に飢えていたので、後藤選手、対戦受けてくれてありがとうございました。来年の2月にWBCムエタイバンタム級タイトルマッチがあるということで、ここはしっかり前哨戦なんでインパクトの残る勝ち方をしたいと思います」

後藤和範（REALMuayThaiFitnessGym）＝54.85kg
「今回から当ジムがNJKFに新加入しての一発目の試合なので、相手のHIROYUKI選手も強豪ということは分かってるんですけど、試合のオファーをいただいて即『やります』と言わせてもらいました。思うようにはいかないよというのを、ベテランらしく言いたいと思います」

▼第2試合　NJKFスーパーフェザー級　3分3R
匠（KING gym/NJKFスーパーフェザー級6位）＝58.65kg
vs
細川裕人（VALLELY/NJKFスーパーフェザー級7位）＝58.95kg→58.9kg