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【ONE】小笠原裕典、元ムエタイ世界王者に初回KO負け

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2018/09/08(土)UP

ハメッシュ(右)からパンチの猛攻を受け、ロープを背負う小笠原(左)

ONE Championship
「ONE:BEYOND THE HORIZON」
2018年9月8日(土・現地時間)中国・上海 バオシャン・アリーナ
Photo by ONE Championship

▼ONE Super Series ムエタイルール フライ級 3分3R
○ハキム・ハメッシュ(25=フランス/元WBCムエタイ世界フェザー級王者)
KO 1R 2分29秒
●小笠原裕典(26=クロスポイント吉祥寺/元WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王者)

 シンガポールを拠点にアジア最大規模の活動を展開する総合格闘技団体『ONE Championship』(通称ONE)が、今年4月からスタートさせた立ち技部門「ONE Super Series」に、小笠原裕典が2度目の出場。フランスの強豪ハキム・ハメッシュと、ムエタイルールで激突した。

 小笠原は2012年3月のプロデビューから『REBELS』をはじめとした日本のキックボクシングやムエタイのリングで活躍し、昨年1月にはWBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王座も獲得。今年6月に迎えたONEデビュー戦では、ポルトガルの実力者ルイ・ボテーロにバックスピンエルボーで鮮烈KO勝ちしている。戦績は15勝4敗4分。

 対戦相手のハメッシュは2011年4月にプロデビューし、2014年9月にWBCムエタイ世界フェザー級王座を獲得した実績を持つ。翌年7月には『K-1 WORLD GP』のワンマッチで武尊と対戦し、判定で敗れたものの善戦した。戦績は42勝8敗。今回がONEデビュー戦となる。

 1R、積極的に間合いを詰めながら左ジャブと左フックを放つハメッシュに対し、小笠原は下がりながら左の前蹴りと右ロー。距離が詰まると、ともに首相撲でヒザ蹴りも打ち合う。

 この攻防が続いたところで、両者はいったん距離を取り直すが、直後にハメッシュが左ジャブからの右ストレート。不意をつかれたようにこれを被弾した小笠原はダウンを喫する。

 なんとか立ち上がるもダメージの色が濃い小笠原は、ハメッシュのパンチの猛攻にさらされ、ロープを背負う苦しい展開に。ハメッシュは小笠原が一瞬ガードを下げて右のパンチを返そうとしたところを逃さず、鋭い右フックでアゴを打ち抜いた。ヒザから崩れ落ちた小笠原はマットに倒れ込んだまま立ち上がることができず、ハメッシュにKO負けとなった。


マウントから威力抜群のパンチをおとしまくるジンナン(上)

▼メインイベント ONE世界女子ストロー級タイトルマッチ 5分5R
○ション・ジンナン(30=中国/ONE世界女子ストロー級王者)
TKO 3R 1分22秒
●サマーラ・サントス(25=ブラジル/挑戦者)
※ジンナンが2度目の防衛に成功。

 ジンナンは2014年8月のプロデビューから母国の人気格闘技イベント『Kunlun Fight』でトップファイターとして活躍。昨年12月からONEに主戦場を移すと、今年1月に同団体の世界女子ストロー級王座を獲得し、6月には初防衛も果たした。戦績は12勝1敗。今回が2度目の防衛戦となる。

 対するサントスは2015年4月にプロデビューし、現在までの戦績は12勝5敗1分。ここ最近は4連敗を喫するなど調子を落としていたが、今年5月にブラジルの大会でTKO勝利を挙げ、再起を果たした。今回がONE初陣となる。

 1R、ジンナンがパワフルな左右フックを振るって前進。サントスは押し込まれながらも組みつき、ジンナンの背中に飛び乗ってチョークを狙う。ジンナンはこれを外すと、再び左右フックから豪快な飛びヒザ蹴り。これで倒れたサントスに対し、ジンナンはマウントからパンチとエルボーを落として腕十字を仕掛ける。サントスは腕を引き寄せてなんとか耐え抜いた。

 2R、豪快な投げでテイクダウンを奪うジンナン。しかし、下になったサントスに反則のサッカーボールキックを見舞ってしまい、ジンナンはレフェリーから注意を受ける。サントスの回復を待って試合再開。以降もジンナンがサントスをテイクダウンするなど主導権を握り続ける。

 3R、疲労の色が濃くなったサントスに対し、ジンナンは左右フックとバックスピンキックで押し込む。サントスもなんとか力を振り絞って左右フックを打ち返すが、ジンナンの右フック強襲を受けると半ば心が折れたように倒れ込む。そのまま立ち上がることができなくなったサントスに、ジンナンが追撃のパンチを振り落としたところで、レフェリーが試合を止めた。

 TKO勝ちで2度目の防衛に成功したジンナンは、試合後の勝利者インタビューで11月にONE世界女子アトム級王者アンジェラ・リーと対戦する可能性があることについて触れられると、「準備ができているということは今夜の戦いで証明できたと思う。私はベストファイターではないが、毎日少しでも向上しようと努めている」と、王者対決に意欲を示した。

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