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【BOM】伊藤紗弥が奥脇奈々を完封し完全復活、WMCタイトル戦4試合で新王者が誕生

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2019/12/08(日)UP

試合巧者の雅(右)が王者伊東をシャットアウトし3本目のベルトを獲得

▼第7試合 WMC日本ライト級タイトルマッチ 3分5R
●伊東伴恭(LAILAPS東京北星ジム)
判定0-3 ※47-49、48-50、48-50
○雅 駿介(PHOENIX)
※雅が王座獲得

伊東は左の蹴りがよく出たが、雅に効かせることはできなかった

 伊東は白蓮会館世界大会ベスト16の実績を誇る空手をバックボーンに、2014年にプロ5戦無敗のままJ-NETWORK新人王、2016年にはFOK初代ウェルター級王者を獲得。昨年12月にはWMC日本ライト級王座決定戦でDAIJUを5RTKOで下し王座を獲得。今回が初防衛戦となる。
 対する雅はムエタイオープン、スック・ワンキントーンの国内ムエタイ二冠王者。日本ムエタイ界の至宝・梅野源治と同門で日々鍛え、”帝王の後継者”とも称され、いよいよ満を持して三本目の国内ムエタイベルトに挑む。

 1Rは静かな立ち上がり。2Rに入るとサウスポーの伊東の左ミドルに雅が右ストレートを合わせる。プレッシャーを受け後退する伊東へ雅は右ロー、左フックを打ち込んでいくが、ラウンド終盤に伊東の左ローがローブローとなってしまい、雅に小休止が与えられる。

“帝王の後継者”が日本ムエタイ三冠を達成、第2部の梅野へバトンをつなげた

 3R、まっすぐ入る伊東に雅が右ストレート、離れ際に右ボディで主導権を引き寄せる。4Rも雅の右の上下の打ち分けが冴える中、伊東は左ミドルで応戦する。最終Rは逆転を期して前進する伊東へ入り際にヒジ、離れればジャブから右ボディで動きを止める雅が伊東をシャットアウト。ジャッジ三者の支持を受け3本目の国内ムエタイのベルトを腰に巻いた。

 

パンチと蹴りが交錯する激戦は、加藤がMAIKIを振り切り悲願の初タイトル獲得

▼第6試合 WMC日本スーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R
●MAIKI FLYSKY GYM(FLYSKYGYM)
判定0-2 ※48-49、49-49、48-49
○加藤有吾(RIKIX)
※加藤が王座獲得

 今年5月に王者となったMAIKI FLYSKYGYMが初防衛戦を迎える。加藤は「キックの赤い薔薇」と呼ばれた小野寺力の愛弟子。元ラジャダムナン王者・石井宏樹から直接指導を受けるRIKIXのホープ。加藤とMAIKIは過去1度対戦し、その時は加藤の勝利。MAIKIが防衛と共にリベンジを果たすか、加藤が念願の初戴冠のチャンスをつかむか。

MAIKI(右)は序盤は蹴りとボディワークで主導権を握ったが、後半加藤の手数に飲み込まれていった

 静かな立ち上がりの中、MAIKIがサウスポーから放つ左ロー、左ミドルをヒットさせペースをつかみ始める。加藤もパンチ、左ミドルで応戦するがMAIKIがスウェーでかわす。2Rに入ると加藤がプレッシャーを強めパンチの手数を増やすが、MAIKIは上体を柔らかく使って避け、冷静に左ミドルを打ち込む。

 3Rに入るとMAIKIがパンチの手数を増やし、左ストレートをヒット。しかし加藤のフックも当たるようになり、MAIKIが連打に巻き込まれるシーンも。4RにMAIKIの左ミドルで加藤が後退したのをきっかけに打ち合いへ。5Rも両者退かず、加藤はパンチの、MAIKIは左ストレートからミドルのコンビネーションを放つ。一進一退の互角の攻防だったが、パンチの手数とヒット数で上回った加藤が勝利。悲願の初タイトルを手にした。

 マイクを握った加藤は「最近仲良くなっちゃったんですけど、朝陽選手とやってみたい。まだ今の実力じゃあれですけど、いつかやってみたいです」と、近い将来に朝陽・PKセンチャイジムへ挑戦状を叩きつける予告を残しリングを後にした。

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