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【Krush】山際和希が近藤魁成の負傷で王座獲得「実力ではない、更に腕を磨く」

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2020/08/29(土)UP

強烈な左のパンチを見舞う佐々木(左)

▼セミファイナル(第7試合) Krushスーパー・バンタム級/3分3R・延長1R
◯佐々木洵樹(POWER OF DREAM)
判定2-0 ※30-28、29-29、30-29
●龍斗(K-1 GYM横浜infinity)

右ミドルを放つ佐々木(左)

 佐々木は、プロボクシングで東洋太平洋のランカーとしてリングに上がっていたが、キックボクシングに転向し、武居由樹や江川優生らが所属するPOWER OF DREAMの門を叩いた。

 軽快なフットワークと、サウスポーから繰り出されるキレのあるパンチを武器に、昨年11月にキックボクシングわずか3戦目で晃貴を下して、Krushバンタム級(53.0kg)王座を獲得した。

右ミドルで対抗する龍斗(右)

 今回は、階級を上げて、里見柚己や瑠久などの若手ファイターが揃う、K-1 GYM横浜infinity所属の若手ファイターの龍斗と対戦する。なお、この試合は、龍斗が計量をオーバーし、再計量でもパスできなかったため、龍斗に1R開始から減点1が課せられる(グローブハンデは佐々木が拒否した)。

 1R、佐々木はサウスポーで、独特のステップを踏みながら右ロー、ミドルを積極的に繰り出していく。龍斗は、落ち着いて右ミドルを何度も当てる。佐々木は、バックスピンキックなどを織り交ぜながら、左右のフックから、ボディへのコンビネーションを見せた。

パンチで佐々木(左)が襲い掛かる

 2R、龍斗が徹底して右ミドル、ローなどの蹴り中心の攻めで手数を出す。佐々木は、左ミドルを散らして、強烈な右ボディフックを突き刺し、さらにバックブローも見せる。龍斗も、手数を落とさずに右ミドルから、右ストレートを見舞う。

 3R、動きながら前進する佐々木に、龍斗が右ヒザ蹴りや右ミドルで対抗し、好印象を残す。佐々木は、ダメージこそ感じさせないが、強引に距離を詰めようとし、龍斗の蹴り技を被弾してしまう場面が見られるようになる。佐々木も最後まで、自身の得意とする左ストレートを振るい、果敢に攻めた。ジャッジ2名が佐々木を支持して、佐々木が判定勝利。階級変更後の初戦で初勝利を挙げた。

▶次ページはウェルター級王座トーナメント1回戦

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