2021/05/09（日）UP
（最終更新：2021/05/09 15:16）

ボディでサンダースを攻める”カネロ”アルバレス(C)DAZN

　5月9日（日・日本時間）に米・テキサス州アーリントンにて［世界スーパーミドル級3団体統一戦］が行われ、WBAスーパー・WBC世界スーパーミドル級王者サウル”カネロ”アルバレス（30＝メキシコ）がWBO世界同級王者のビリー・ジョー・サンダース（31＝イギリス）を8回終了時、棄権によるTKOで下し3団体統一に成功した。
　目標とする4団体統一まであと一つ。狙うはIBF同級王者カレブ・プラント（28=米国）のみとなった。試合後カネロはインタビューでプラントとの対戦に「それが計画だ。俺は行くぜ」と意気込んだ。

　今回の試合予想では、カネロの過去の2戦をもとに、サウスポーが苦手、サウスポーの無敗王者サンダースに攻めあぐねる、とも言われたが、ほぼカネロの圧勝と言っていい内容だった。

　1Rからカネロはプレッシャーをかける。サンダースはジャブで手数を出すが、2R、3Rとカネロはタイミングを見て右ストレート、右フックをヒットさせ、会場は大歓声に包まれる。

　4Rにはサンダースが反撃に出るが、カネロの右アッパーでサンダースのマウスピースが飛び出しそうになる。

　5Rにはサンダースのジャブ、フックと攻撃がヒットし始めるが、6R以降はカネロがボディを中心に攻め、完全にペースを握る。

　8Rにはカネロの強烈なアッパーでサンダースがぐらつく。これまでサンダースの左目はやや腫れていたが、このアッパーの影響か、更に腫れが大きくなったようだ。以降もカネロがボディ、フック、アッパーと防戦一方のサンダースをコーナーに詰め、終盤には左ボディブローで動きを止めた。

3団体を制したカネロ(C)DAZN

　この8R終了後お互いのコーナーに戻ると、サンダース陣営は棄権を申し入れ、カネロのTKO勝ちとなり3団体を統一した。

　カネロは戦績を56勝（37KO）1敗2分/KO率：64.41%に上げた。次期対戦すると思われるIBF王者プラントは、今年1月に3度目の防衛に成功したサウスポー。戦績は21勝（12勝）無敗。これまで4団体統一王者は5人しかいない。果たしてカネロはサウスポーのプラントに勝ち計画通り4団体統一となるか。

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