2021/05/08（土）UP
（最終更新：2022/02/26 00:15）

カネロとサンダースの3団体統一戦前日、緊迫のフェイスオフ（c)DAZN

　5月9日（日・日本時間）にアメリカ・テキサス州アーリントンにて開催される世界スーパーミドル級3団体統一戦の前日計量が8日行われ、リミット76.2kgに対しWBO世界同級王者のビリー・ジョー・サンダース（31＝イギリス）は100gアンダーの76.1kg、WBAスーパー・WBC世界スーパーミドル級王者サウル”カネロ”アルバレス（30＝メキシコ）は270gアンダーの75.93kgでパスした。

　大歓声の中、登場した2人は計量をパスし互いにフェイスオフすると、バチバチの睨み合い。一歩も引かず、カネロのトレーナーであるエディ・レイノソはカネロをこの睨み合いから離そうとしたが動かず、ついに警備スタッフが間に入り引き離すとサンダースは指を一本立てて何やら叫びながら挑発、カネロは首を横に振りながら警備員に離されていった。

互いに引き離され、指を立てて挑発するサンダース（c)DAZN

　カネロはマイクで「みんな来てくれてありがとう。明日はいい試合をする」と語り、対するサンダースは「俺には信念、精神、勝利へのメンタリティがある。カネロは、これほどの決意を持った男と対戦したことはない」と自信を示した。

　サンダースは技巧派サウスポー。カネロはサウスポーは苦手とされるが、それは2013年のトラウトとの王座統一戦と、2014年に対戦したWBA世界スーパーウェルター級王者のララに苦戦した2戦だ。以降、15年に1度だけサウスポーのカークランドと戦い3RにKO勝ち、しかし相手は世界王者ではなく、しかもノンタイトル戦だったためサウスポー克服の参考になるか。それ以来6年ぶりのサウスポーとの対戦となる。4階級王者のカネロはこれに勝ち夢の4団体統一に王手をかけたいところだ。

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【選手データ】
・サウル”カネロ”アルバレス（30＝メキシコ）身長：173cm/リーチ179cm/構え：右/戦績55勝（36KO）1敗2分/KO率：63.79%/主なタイトル：現WBC世界ミドル級フランチャイズ王者。現WBAスーパー・WBC世界スーパーミドル級王者。世界4階級制覇王者。