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【Krush】技巧派の王者・佐々木大蔵、平山迅を寄せ付けずV2達成、今宵も”アート”を描く

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2021/05/30(日)UP

前蹴りで攻める晃貴

▼セミファイナル(第7試合) Krushスーパー・バンタム級/3分3R・延長1R
◯晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
判定2-1 ※10-9×2、9-10
●黒田勇斗(K-1ジム心斎橋チームレパード)
※本戦判定は3者とも29-29

出血しながら果敢に打ち合う黒田

 晃貴は、武尊の弟分で元Krushバンタム級王者の肩書きを持つ。現在は1階級上のスーパー・バンタム級に戦いの場を移し、パワフルな打撃を武器に、今年2月のKrushでは野田蒼にKO勝利を収めた。

 対する黒田は、本日開催された「K-1バンタム級日本最強決定トーナメント」で見事優勝して日本最強の座を手に入れた黒田斗真の実兄。今年1月のKrushでは小倉尚也に敗れはしたものの、鋭い打撃でポテンシャルの高さを見せた。

 1R、晃貴が右フックで先制すると、身長で上回る黒田が左フックを見舞う。黒田の蹴りがローブローとなり時間が取られる。再開後、晃貴は右フックをヒットさせてこれを効かせると、右カーフキックを蹴る。黒田もカウンターのフックを狙いながら、左ミドルをヒットさせる。

 2R、黒田が左ローで先制すると、晃貴は右のカーフキックを蹴り返す。近距離で晃貴が右フックをヒット、さらにワンツーを見舞う。黒田は左ジャブを突きながら、右ローを走らせる。晃貴が右ストレートをヒットさせると、黒田はボディと顔面へのヒザ蹴りで対抗。

武尊(左から2番目)、卜部功也(左)、所属ジムの渡辺代表(右)も晃貴を祝福

 3R、右ロー、ミドルで攻撃を組み立てる黒田。晃貴はワンツー、左ボディフックとパンチの手数を出す。黒田は晃貴の前進にはヒザ蹴りを合わせる。このヒザ蹴りに若干ダメージが伺える晃貴だが、ワンツーで前に出続けた。ジャッジは3者ともドローで延長戦に突入する。

 延長R、ワンツーで襲いかかる晃貴に、黒田がヒザ蹴りを使いながら左フックでボディを攻める。笑顔を見せる晃貴は右フックを強打。黒田は左ミドルを放ち、近距離で細かいパンチを見舞う。晃貴も負けじとワンツー、左フック。右目の上あたりから出血が見える黒田も果敢にパンチで打ち合った。ジャッジは割れたが、2者が晃貴を支持。晃貴が判定勝利を飾った。


パンチで怒涛の攻めを見せた小倉(右)

▼第6試合 Krushスーパー・バンタム級/3分3R・延長1R
◯小倉尚也(スクランブル渋谷) 
判定3-0 ※3者とも28-26
●小巻海斗(真樹ジムAICHI)

2Rには小巻(右)がダウンを奪った

 小倉は、破壊力満点のパンチを武器に激しい打ち合いをモノにしてきたファイター。戦績は25戦15勝(8KO)8敗2分。対する小巻も強烈なパンチを武器に、今年の2月にKrushに参戦すると44・ユウ・ウォーワンチャイに圧巻KO勝利を見せている。

 1R、序盤に小巻が右ストレートをヒットさせてダウンを奪う。小倉は前進して左ローを蹴る。終盤、小倉が接近して左右のフックで逆襲に出る。左ボディフックから、右フックで果敢に攻める小倉。

 2R、左の前蹴りから接近する小倉は、左右のフック、右ローを出す。小巻も左右のミドルキックで応戦。すると、小倉が左右のボディフックでダウンを奪う。終盤、両者ともフックの打ち合いで会場を沸かせる。

 3R、両者とも果敢に左右のフック、ストレートで打ち合う。小倉は右カーフキックを蹴り、フックをボディに連打、右フックに繋いだところでレフェリーがスタンディングダウンを宣告。最後まで、小倉がパンチで怒涛の攻めを見せ、小巻も最後まで立ち続けた。ジャッジは3者とも小倉を支持して、小倉が判定勝利を飾った。

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