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【Krush】技巧派の王者・佐々木大蔵、平山迅を寄せ付けずV2達成、今宵も”アート”を描く

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2021/05/30(日)UP

左ミドルを蹴る佐々木

Krush実行委員会
『Krush.125』
2021年5月30日(日)東京・後楽園ホール

▼メインイベント(第8試合) Krushスーパー・ライト級タイトルマッチ/3分3R・延長1R
◯佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/王者) 
判定3-0 ※30-29、30-28×2
●平山 迅(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/挑戦者)
※佐々木が2度目の防衛に成功。

 佐々木は、昨年2月にはKrushで2階級制覇を達成し、現在は6連勝中と波に乗る。自身の戦いを”アート”と評し、不可思や大和哲也、安保瑠輝也、ゲーオ・ウィラサクレックなど数々の強豪たちと、持ち前のテクニックを武器にしのぎを削って来た。佐々木は昨年の12月の試合後、怪我の影響で試合から遠ざかっており、半年ぶりの試合に挑む。

 対する平山はどんな相手にも真っ向勝負で打ち合い、倒すか倒されるかの試合を信条とし“反逆のハードヒッター”の異名を持つ。昨年9月のK-1大阪大会では不可思にダウンを奪う判定勝利。自身の強打を的確にヒットさせるスタイルという新たな境地を見せた。

 1R、中央を取る佐々木は左ローで先制する。左ジャブで距離を測る佐々木はワンツーを見舞う。平山は頭を振りながら左右のロー。左にスイッチした佐々木は左ハイキックをガードの上から蹴る。ワンツー、左ミドルのコンビネーションを放つ佐々木。

 2R、右のヒザ蹴りで先制した佐々木に、平山はワンツーを伸ばす。右ロー、左ミドルの蹴りを散らす佐々木に、平山は右ストレートを見舞う。左ジャブを両者とも出す中、佐々木が右ストレートをヒットさせ、左の顔面前蹴りを蹴る。平山は鼻から出血する。

 3R、距離が近くなった両者。佐々木がサウスポーに構えて左ロー、ミドルを蹴り込む。平山は左右のフックを見舞うが、佐々木を捉えることは出来ない。佐々木は右ヒザ蹴りから変則的な右ハイキック。平山がワンツーをヒットさせ、佐々木は鼻から出血。佐々木は左ミドルを連打。両者のパンチが交錯したところで終了のゴングが鳴った。

 勝利した佐々木は「メインのメインということで倒す姿を見せたかったけど、安全運転してしまいました。僕たちは一人じゃ出来なくて、格闘技の練習が終わった後に幸せを感じていて、誰かがサポートしてくれるから格闘技を続けられることが身に染みて、それを感じながら練習していました。コロナ禍で一人じゃ生きていけないので、一人一人思いやりを持って生きていきましょう」と語った。佐々木が今宵も自身のアートを見せて、午前から始まったK-1の1日を締めた。

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