【Krush】森坂陸が玖村修平からダウンを奪い涙の戴冠、平本蓮がセコンドの篠塚辰樹が初回KO勝利

2023/03/25（土）UP
（最終更新：2023/03/25 22:23）

Krush実行委員会
『Krush.147』
2023年3月25日（土）東京・後楽園ホール
▼メインイベント(第10試合）【アンサー株式会社/株式会社クレール不動産 Presents】Krushフェザー級タイトルマッチ/3分3R・延長1R
●玖村修平（K-1ジム五反田チームキングス/王者）
判定0-3　※28-30×2、28-29
〇森坂陸（エスジム/挑戦者）
※森坂が新王者に

　玖村は弟・将史と共に関西から上京し、昨年5月に念願のKrushのベルトを手にした。8月のK-1フェザー級世界最強決定トーナメントでは一回戦で強豪ジャオスアヤイKO勝利も、準決勝で現K-1フェザー級王者・軍司泰斗にKO負け。12月には斗麗に判定負けを喫している。今回が初防衛戦。

　対する森坂は、ムエタイの仕込みの蹴り技とバックブローなど回転技も得意とするトリッキーなファイター。現在4連勝中と波に乗る。

　1Rから打ち合いに。森坂の左前蹴りで玖村がロープからはみ出るくらいに吹っ飛ばされる。玖村のワンツーに、森坂が独特なリズムで左フック、ストレートを合わせる。

　ラスト1分、森坂が得意の左バックブローを繰り出す！かすめたのかグラつく玖村。玖村が同じく左バックブローを返すが、森坂が左右フックで追撃。玖村はそのまま倒れ、ダウン。

　ここでレフリーがタイム。先ほどのバックブローのヒット部分などが、映像のリプレイで検証された。結果はダウン扱いで、続行となった。

　2R、森坂がバックブローから後ろ回し蹴りの連続など、変則の攻撃を繰り出す。玖村はワンツーで前へ出て、時折、強烈な右の打ち下ろしをヒットさせる。

　しかし森坂も接近戦では止まらないフック連打を見せ盛り返す。

　3R、さすがに打ち疲れたか、両者スピードが落ちるも、手数は止まらず。森坂の連打の合間を縫って、玖村がストレートを入れる。ラスト1分は、玖村が決死の形相でパンチを放つと、森坂がボディワークでかわし続ける。
　最後は玖村がバックブローを繰り出し、森坂も同じくバックブローを返した。
　

　判定は3者ともに、ダウンを取った森坂を支持。判定を聞くと、玖村は座り込み、森坂は仰向けに崩れる。涙の止まらない森坂にベルトが巻かれた。

　森坂はマイクで、涙ながらに両親への感謝を語り、最後に「ベルトを獲れなかったら本当に終わりにしようと思ってたんで。これからどんどん突っ走っていって、何度も防衛して、最後はK-1のベルトを獲りにいくんで応援よろしくお願いします」と意気込んだ。

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▼セミファイナル（第9試合）Krushウェルター級/3分3R・延長1R
〇松岡力（K-1ジム五反田チームキングス）
判定3-0　※30-29×2、30-28
●海斗（LEGEND）

　松岡は元Krushウェルター級王者で、昨年2月に寧仁太・アリに敗れて王座陥落。この試合で顎を負傷し、今回が約1年ぶりの復帰戦となる。

　海斗はアウトサイダーを経験したハードヒッターで、9勝のうち7つがKO。木村ミノルや安保瑠輝也ら強豪を相手に連敗していたが、昨年8月のK-1ではKO勝利で再起している。

　1R、松岡はゆったりとリングの中央に構え、いきなりの前蹴り、右ミドルやや右ストレート。サウスポーの海斗のローやジャブもステップでかわす。
　2R、松岡が強烈な右ミドルを連打。さらに海斗の右ローにも、松岡が右ストレートを合わせるなど、主導権を握る。

　3R、松岡の右ミドル連打に、海斗の左腕に力が入らなそうだ。しかしラスト30で、海斗渾身の右バックブローがヒット！一瞬動きが止まる松岡。ロングフックのカウンターの打ち合いとなるが、またも海斗の右フックがヒットする。
　しかし松岡は前へ出ては、今度はロープにもたれ、かわすなどやり過ごし、ゴング。

　判定は3者共に松岡。元王者がケガからの1年ぶりの復帰戦を制した。

▶︎次ページは、近藤魁成vs.ヴィトー・トファネリ、篠塚辰樹vs.林勇汰

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