2023/03/26（日）UP
（最終更新：2023/03/26 21:44）

高木が再起戦でKO快勝！

パンクラス実行委員会
『PANCRASE 332』
2023年3月26日（日）東京・ニューピアホール
▼メインイベント（第8試合）　フェザー級　5分3ラウンド
●遠藤来生（Power of Dream Sapporo/5位）
KO 2R 4分29秒 ※右フック
〇高木凌（パラエストラ八王子/10位）

高木が強烈な右フックでダウンを奪う

　高木は21年9月にプロデビュー。一時は4連勝をマークしたが、昨年末に新居すぐるを相手に一本負け。今回が再起戦となる。

　対する遠藤はフェザー級5位の上位ランカー。21年には岩本達彦、内村洋次郎に連敗を喫したが、22年7月にRyoと対戦して、圧巻のKO勝ち。

　同級の絶対王者・ISAOのBellator契約のニュースも発表された中、更なる上位戦線への殴り込みをかけての一戦となる。

意識を取り戻した遠藤

　1R、お互い右構えでローキックを蹴り合う。左ジャブでけん制する高木は強烈な右ストレート！これに遠藤がダウン。襲い掛かった高木はバックマウントからパウンドを打ち込み、冷静にチョークの体勢へ移行。遠藤は動きながら逃れようとするが、高木はバックキープする。1Rの採点は三者とも10-9で高木を支持。

　2R、遠藤は高木のパンチ警戒してか、中々アグレッシブに攻めきれない。逆に高木がケージ中央を取り、ガードを下げながら圧をかける。

勝利した高木

　高木が左右フック、ストレートをガードの上から叩き込む。遠藤は随所で右のパンチを返すが単発。
　すると、高木が飛びヒザからの強烈な右フック！これが遠藤のテンプルにクリーンヒット。遠藤が前のめりに倒れてダウン。そのまま動くことは出来ず。高木が圧巻KO勝ちを収めた。

パンチを振る高橋

▼コーメインイベント（第7試合）　ウェルター級　5分3R
〇髙橋攻誠（RIGHT THING ACADEMY/同級5位）
判定 3-0 ※三者とも30-27
●長岡弘樹（DOBUITA/GRACHAN第3代同級王者）

　高橋は180cmの長身を誇り、22年3月にプロデビュー。ここまで戦績は1勝1敗となっている。

高橋がパウンドで顔面を殴る

　対する長岡は42歳のベテラン戦士で戦績は29勝24敗13分と大きく高橋を上回る。22年12月にはパンクラスリングで、村山暁洋に判定で敗れている。

　1R、長岡が右フックを繰り出し、組みを仕掛ける。入れ替わった高橋はヒザ蹴りをボディと太ももへ、組んだ状態からパンチをコツコツ見舞う。差し合いから今度は長岡が入れ替わって、シングルレッグ。
　スタンドへ戻るが、長岡がすぐさまタックルへ、高橋はこれを切る。離れ際に高橋は左ヒジ。長岡がタックルを仕掛けたところで終了のブザー。判定は3者とも10-9で高橋を支持。

高橋がデビュー3戦目にしてセミで戦う

　2R、長岡が左右フックで先制、高橋はカウンターの左ストレートで応戦する。圧をかける長岡は組み付くが、高橋は切って入れ替わる。ケージ際の差し合いが続く中、高橋が足を引っ張り引き込む。対処した長岡が組みに行く。
　距離が離れると高橋は左ヒジ、ワンツー、フック。それでも徹底してシングルレッグを仕掛ける長岡、高橋は首相撲からのヒザ蹴りで対処する。距離を離して、高橋が左ストレートをヒット。すると、ようやく長岡がダブルレッグからテイクダウンに成功。立ち上がる高橋のバックを狙いつつ、離さない。ジャッジは3者とも10-9で高橋を支持。

　2Rが終わって、三者とも20-18で高橋がリード。

　3R、後がない長岡はじりじり圧をかけるが、高橋は右ジャブでけん制する。長岡がパンチから組み付き、ケージに押し付けるが高橋は入れ替わって対処。逆に高橋がシングルレッグからテイクダウンを狙う。
　長岡はケージを背にして、テイクダウンを許さず。組みの攻防が続く中、お互いにテイクダウンには至らず。高橋は組んでからのヒザ蹴り。バランスを崩した長岡に対して、長岡が上になる。高橋は左のパウンドをヒット。立ち上がる長岡のバックへ付く。

プロ2勝目を手にした高橋

　残り1分、長岡はフィニッシュが求められるが、高橋が首相撲からの顔面ヒザが浅くヒット。高橋が組んだ状態から離れ際のヒジ打ちなど、随所で攻撃をヒットさせて逃げ切った。

　ジャッジは3者とも高橋を支持。高橋が判定勝ちを収めた。

　高橋は「3戦目で7試合目、プレッシャーもあったんですけど何とか勝ててよかったです。デビュー戦も2戦目の打撃の展開で、今日の試合は元々のスタイル、上手くはいかなったけどこういう試合がしたくて、組みの練習をしていました。先週大学卒業したばっかりで身の回りの環境が変わって、将来の不安とかもあるけど、今日しっかり勝ててよかったです」と集まったファンへ呼びかけた。

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