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【パンクラス】中田大貴が三宅輝砂に“チョーク失神”一本勝ち!47歳・元ボクシング女王ライカがデビュー新人と殴り合い勝利

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2023/03/26(日)UP

中田大貴が鮮烈の一本勝ち!

パンクラス実行委員会
『PANCRASE 331』
2023年3月26日(日)東京・ニューピアホール
▼メインイベント(第7試合) フェザー級 5分3R
〇中田大貴(和術慧舟會HEARTS)
一本 2R 4分59秒 ※フロントチョーク
●三宅輝砂(ZOOMER)

 

中田の打撃で左まぶたが大きく腫れる三宅


 中田は過去にはラグビーと空道の経験があり、大沢ケンジ率いる和術慧舟會HEARTS所属のファイター。20年にパンクラスにてプロデビュー、21年はパンクラスのリングで3連勝したが、11月にはRIZINで堀江圭功に判定負け。22年にはRIZINに再び参戦し、芦田崇宏と激突したが惜しくも敗北している。
 
 対する三宅は2021年にNBT(ネオブラッドトーナメント)で優勝。一時は5連勝を飾り、絶好調だったが、21年9月には亀井晨佑、22年4月に田村一聖を相手に敗北。しかし、続く10月には小森真誉にKO勝利して、復活をアピールしている。
 
 両者とも暫定王者・透暉鷹への挑戦に向けて、落とせない1戦。果たして生き残るのはどちらか。
 

中田の起死回生のフロントチーク


 1R、中田がパンチで前に出て、左ロー。三宅は左ジャブでけん制する。ケージ際の攻防で中田がケージを背にして立とうとするが、三宅が上に。中田はガードポジション。サイドへ回ろうとする三宅だが、中田がガードポジションへ戻す。立ち上がった中田はケージを背にして離れる。中田がボディと顔面にパンチを打ち分け、タックルも仕掛けた。ジャッジは2者が中田、1者が三宅を支持する。
 
 2R開始直後、三宅の左のまぶたの腫れでドクターチェックが入る。再開後、三宅は右ローを蹴りこみ、前蹴りやタックルを仕掛ける。バックへ回ろうとする三宅だが、中田は対処して立ち上がる。

失神した三宅にセコンド、レフェリー陣が駆けつける


 組んだ状態からヒジ打ちを見舞う中田。スタンドの攻防から、中田がワンツー、フックを放つ。それでも組みに行く三宅は上になる。三宅は上から圧をかけつつ、随所でパウンド。中田はハーフガードでパスを許さない。
 
 トップキープを続ける三宅のペースかと思われたが、中田が終了間際、下からのフロントチョーク!これががっちりと極まって三宅が失神。中田が鮮烈の一本勝ちを収めた。
 

勝利した中田


 中田はマイクを持つと「パンクラス30周年おめでとうございます。30年の歴史は凄いなと思っています。いろんな方の思いが繋がれて、自分にバトンが託されたと思っています。人生は生きているとつらいこともあるけど、戦って生き残るのは不変のこと。人生生きている限りは続くと思う。明日からまた生きるぞ!」と元気にアピールした。
 

槍を突くようなジャブを放つライカ

▼コーメインイベント(第6試合) 女子フライ級 5分3R 
〇ライカ(RIGHT THING ACADEMY)
判定2-1  ※ 29-28×2、28-29
●渡邉史佳(OOTA DOJO/デビュー戦)

真っ向勝負の打ち合い

 ライカは元ボクシング女子世界王者であり、日本の女子プロボクシングの礎を築いた。ボクシングで34戦を戦い、引退後はMMAのリングへ。中井りんや杉山しずかなどの強豪選手としのぎを削った。

 キックのリングにも上がり、21年にはRISEのリングでJ-GIRLSフェザー級王者・浅井春香と戦った。現在は47歳となり、パンクラスには約2年振りの参戦となる。MMA戦績は10勝9敗2分。

 対する渡邉はプロデビュー戦。22年アマチュア修斗では全日本選手権女子バンタム級優勝の実績を誇る。

ライカのこのジャブで渡邉の顔が何度も跳ね上がる

 1R、両者とも右構えで距離を測る。お互い左ジャブの差し合い。ライカが右オーバーハンド。スタンドの展開が続く中、ライカが頭を振りながら左右のフック。渡邊は前後のステップを踏みながら、左ジャブを多用する。残り10秒、お互いのフックが交錯した。ジャッジは3者とも10-9で渡邊を支持する。

 2R、やや圧を強めるライカだが、渡邊も細かいパンチで打ち合いに応じる。ライカが左フックをヒット、左ジャブが当たるようになる。パンチを被弾した渡邊は、組みを仕掛け、頭を振りながらサークリングする。渡邊も果敢に前に出てワンツー、フックで打ち合いを仕掛ける。ジャッジは2者がライカ、1者が渡邊を支持。

判定2ー1で接戦を制したライカ

 2者がイーブン、1者が渡邊を支持する中、最終Rへ。

 3R、渡邊が一気に組みを仕掛け、脇を刺す。首相撲からのヒザ蹴りを放つ両者。渡邊が片足を掴んでテイクダウンに成功。ライカは逃れようと、ケージ際へ移動する。立ち上がるライカのバックを狙いつつ、更にタックルを仕掛けて会場を沸かせる。しかし、ライカが上を取り返し、サイドへつき、バックへ回ろうとする。渡邊は立とうとするが、ライカがバックを取り、チョークを狙う。渡邊は振り払うと上を取り返す。そして、スタンドでは激しい殴り合い。一歩も譲らず、試合終了となった。

47歳、なおも挑戦を続けるライカ

 ジャッジは割れたが、2-1でライカが僅差の判定勝ち。熱戦を制した。

 勝利したライカは涙を流し「応援ありがとうございました。ぎりぎり2-1ですけど、ずっと負けていたので、やっと勝つことができてすごく嬉しいです。これからもちょっと今日はパンチでしっかり勝つつもりでしたが、相手もボクシングが上手かった」と相手を称えつつ、勝利を喜んだ。

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