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【MA日本キック】降旗健嗣がラストマッチで松山翔から王座奪取、HAYATOが新王者に

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2025/07/07(月)UP

松山翔(左)との激闘を制した降旗健嗣(右)

MA日本キックボクシング連盟/菅原道場
『鉄拳-17 児童養護施設チャリティーイベント』
2025年7月5日(土)千葉・君津市民文化ホール

▼メインイベント(第12試合) MA日本スーパーウエルター級タイトルマッチ 3分3R延長1R ※ヒジあり
●松山翔(菅原道場/王者)
判定1-2 ※29-30、29-28、29-30
〇降旗健嗣(士道館ひばりヶ丘道場/挑戦者)
※降旗が新王者に、松山は初防衛に失敗

 松山は、島野浩太朗、バズーカ巧樹に続く“菅原道場第3の男”。誰が相手でも真っ向勝負を仕掛け、ホームのMA日本キックのリングだけでなく、KNOCK OUTやシュートボクシングのリングでも戦績を重ねてきた。23年6月にはモハン・ドラゴンとの激闘を制し、念願のMA王者に。

 対する降旗は2017年10月にプロデビュー。REBELSやMuayThaiOpenでタイトルに絡んだ試合を経験し、21年1月にはMA日本ウェルター級王座決定戦に臨むも力也に判定負けで戴冠ならず。松山と降旗は2019年4月のMA日本キック 士道館主催興行で対戦しており、この時はドロー。6年ぶりの再戦で完全決着なるか。

 1R、お互いに蹴り主体の攻防の中、松山が右の三日月蹴り。降旗は首相撲からヒジを当てていきイーブン。

 2R、降旗は松山の前進に合わせて左ミドル。強引に前に出る松山が組んではもつれて両者が倒れる展開が目立つ。松山のローには、降旗がパンチを合わせて徐々にペースを握る。

 3R、松山は右ロー、降旗はパンチを振り回して組んではヒザを当てる。スタミナ切れか、失速気味の松山に対し、降旗は左ミドル、パンチを当てるが度々クリンチの攻防に。

 判定2-1で接戦を制し、初戴冠を果たした降旗はマイクを握ると「事情がありまして、これが最後の試合になりますが、ベルトを巻くことができて言葉にならないぐらい幸せです。キックボクシングを始めて15年経ちました。勝った日もあれば、負けた日もありました。挫けそうになった時もあれば、心がクソになった時も正直ありました。でもそういう時に、自分を育ててくれた素晴らしい仲間や家族、今日対戦してくれた松山選手をはじめとするライバルたちのおかげでここまで来ることができました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 今日のこのベルトは自分一人の力で獲れたものではありません。今日まで応援してくれた皆さんやサポートしてくれたメンバーみんなで獲ったベルトです。今日で最後になりますが、リングを降りた後もたくさんの人に勇気や元気を与えられるよう、このベルトに恥じないように生きて頑張っていきたいと思います。今日は本当にありがとうございました!」とあいさつし、リングを降りた。


耀織(右)を下して初戴冠のHAYATO(左)

▼セミファイナル(第11試合) MA日本ライト級王座決定戦 3分3R延長1R ※ヒジあり
●耀織(Y’s glow)
判定0-3 ※三者とも28-30
〇HAYATO(CRAZY WOLF)
※HAYATOが新王者に

 耀織は空手仕込みの多彩な蹴り技と勝気なファイトスタイルを武器に、これまでに与座優貴、鈴木千裕といったトップクラスとの対戦経験あり。2020年12月には丹羽圭介を蹴り技で圧倒。3R終了直前にキックでは珍しい内回し蹴りを炸裂させKO勝ちしている。MA日本ライト級王座には2021年1月に挑戦しているが、昇也に判定負けを喫し戴冠ならず。4年ぶりに再挑戦で奪取なるか。

 対するHAYATOは“天才空手家”横山剛・伸吾の横山兄弟の愛弟子で、KrushやRISEなど様々なリングで活躍。空手仕込みの足技を得意とする。

 1R、トリッキーな動きから変則的な足技を繰り出す耀織はバックブロー。HAYATOは組んでからのヒジ・ヒザを当てて削っていく。2Rも耀織の距離を潰すHAYATOが組んでからのヒザ蹴りでペースを握ったまま。

 3R、スタミナ切れか、失速気味の耀織。両者はもつれる展開が多くなるも、HAYATOが組んでからの攻撃を当てて判定勝利を収めた。

▶次ページは、バズーカ巧樹vs緒方惇ほか

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