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【海外ムエタイ】ユウリがラジャダムナンで日本人女子初のベルト獲得、逆転勝利でWMO王者に

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2025/11/10(月)UP

パンチでダウンを奪って逆転勝利したユウリ(左)

『ラジャダムナン KNOCK OUT』
2025年11月7日(金)タイ・ラジャダムナンスタジアム

▼WMOアジア女子フライ級タイトルマッチ 2分5R
〇ユウリ・ルーククロンタン(=細貝有里/ルーククロンタン/Team SRK)
判定3-0 ※三者とも49-46
●ゴンナパー・W・ウィチチャイ(タイ)

 ユウリはWINDY Super Fightライト王者・細貝祥汰、DBS&RKA&UKFインターナショナルライト級王者・晃希を兄に持つ格闘家一家の末娘。小学生時代からジュニアキックでキャリアを積み、DBSで2度タイトルを獲った実績を持つ。栃木のご当地アイドルユニット「あかさた、ナ」のメンバーの一員として活躍していたが、2017年のプロデビュー戦前に、アイドル活動を休止。2020年11月には、初代DBS女子スーパーフライ級王者決定ワンデートーナメントを制覇し初戴冠。

 タイと日本でキャリアを重ね、今年2月にはタイ・プーケットでのPK-1 CHAMPIONSHIP ムエタイインターナショナルタイトルマッチで勝利。3月にはIMSA女子フライ級タイトルマッチで勝利し、前戦となった6月にはスックワンキントーン認定チョームプラプラチャーサン女子114ポンド王者決定戦でも勝利し、3連続タイトルマッチで全勝し一気にムエタイ三冠王に輝いた。4戦連続のタイトルマッチをクリアーなるか。

 1R、長身のゴンナパーは長いリーチを活かした前蹴り、ミドルを当て、ユウリはローから左右フックについないで対抗。ユウリは顔面前蹴りを食らうも前に出る。

 2R、パンチ勝負のユウリに、ゴンナパーは縦ヒジを合わせてカットに成功。「前が見えなくなるほど血が出てきてなかなか自分の距離で戦うこともできなかった」というユウリは距離感が合わず、ゴンナパーのミドルの餌食に。首相撲の攻防でも上背のゴンナパー優勢の印象が強い。

 3R、ユウリは流血も構わず前に出て、パンチ連打でゴンナパーを追い込むが、ムエタイのジャッジでは蹴りが評価されるため、ミドルを当てるゴンナパーがこのラウンドも有利か。

 4R、逆襲に出るユウリはパンチを振るいながら前に出続け終了間際に右ストレートを炸裂させダウン奪取! 場内がどよめく中、最終Rへ。ポイントを取ったユウリだが、流すことなく最後までKO狙いでパンチを出しながら前進し試合終了。

 逆転の判定3-0で勝利し、ラジャダムナンスタジアムで日本人女子初、WMOでも日本人女子初となるベルトを巻いたユウリは号泣し、父の細貝泰一会長と喜びを分かち合った。

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