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【RISE】女同士の壮絶バトルは女帝・寺山日葵が激闘を制す、無敗の17歳女子高生AKARIを下し初防衛に成功

2021/05/16（日）UP

カウンターの左を突き刺す寺山、判定勝利し初防衛に成功した

RISEクリエーション
『Cygames presents RISE on ABEMA』
2021年5月16日（日）会場非公開（無観客）

▼メインイベント（第12試合） RISE QUEENミニフライ級（-49kg）タイトルマッチ 3分5R無制限延長R
○寺山日葵（TEAM TEPPEN/RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020優勝、初代RISE QUEENミニフライ級王者、第8代J-GIRLSミニフライ級王者）
判定3-0　※49-48×3
●AKARI（TARGET/ミニフライ級（-49kg）NEXT QUEENトーナメント 2021 優勝）
※寺山が初防衛に成功

AKARI （左）の右ストレートに寺山がミドルを蹴り込む

　寺山は誰もが認める“女帝”の異名を持つ日本トップのRISE女王。長い手足から繰り出される蹴り技に加えて、最近ではパンチの技術も向上。現在は19年MIOに敗戦して以來、9連勝中だ。前回は、今年の2月に田渕涼香に完勝している。今回が初防衛戦となる。

　20歳の若き王者に対して、挑戦者のAKARIは　“美脚炸裂シンデレラ”の愛称を持つ17歳の女子高生。こちらも長い手足を生かした打撃で、ここまで7戦全勝。パーフェクトレコードで、タイトルマッチまで辿り着いた。今年3月に行われた「ミニフライ級（-49kg）NEXT QUEENトーナメント 2021 」ではワンデートーナメントを制して、今回のチャンスを掴み取った。

ミドルキックで攻めるAKARI

　1R、両者ともにオーソドックの構え。寺山の前蹴りで、AKARIがスリップで尻もち。寺山が前蹴り、右ローを当てる。AKARIがパンチを軸に圧力をかけて前進。AKARIがコーナーを背負う寺山を追い詰める場面も。寺山の左のミドルと突き刺すジャブがAKARI にヒット。寺山のローが冴えるラウンド。

　2R、中央を取るのはAKARI。寺山の前蹴りがヒット。寺山の伸びる前蹴りをAKARIがさばけない。AKARIが距離を詰めて左右のパンチを連打するが、寺山も右ストレートがヒット。AKARIが寺山の打ち終わり、ローや右ストレートを当てる。

右のハイキックを放つ寺山

　3R、このラウンドから更にスピードとキレが上がる両者。寺山の前進したタイミングに合わせて、AKARIの右ストレートがヒット。AKARIのワンツー、ローで寺山がバランスを崩す。寺山が前手を突き刺すように前進しながらワンツーを当てる。

　4R、センターをとるAKARI。サークリングの寺山。寺山が左右のローを連打。寺山のノーモーションの右ストレートがクリーンヒット！寺山の攻撃の間隔のスピードがさらに上がり、防戦気味のAKARI 。AKARIがプレッシャーで前進する一方、寺山はそのスキを狙い試合の主導権を握る。終盤、寺山の左右のパンチがヒットする。

初防衛に成功した寺山

　5R、寺山の前蹴りがヒット！しかし、寺山が続けた2発目の前蹴りに合わせて、今度はAKARIが右ストレート！寺山の顎が上がり尻餅をつくが、AKARIが蹴り足を抱えていたため、ここはスリップの判断。
　ここから気持ちが上がったか、AKARIが猛攻。寺山もカウンターの左フックや前蹴りでAKARIの深い進入を許さない。組み合う展開が増える中、偶発的なバッティングで中断。AKARIがダメージを負う。
　再開後、寺山が右ミドルと前蹴りをヒット。AKARIも右ストレートと前蹴りを負けじと返していく。ラスト1分は、お互い真正面に立ちながら蹴りとパンチを振り続け、意地をぶつけ合う激闘を見せた。

　判定は3-0（3者ともに49-48）に、寺山がAKARIの猛攻を退けた。AKARIはプロ8戦目にして初黒星を喫した。

　初防衛に成功した寺山は勝利者コメントで、「AKARI選手が盛り上げたおかげで、（この試合の）注目度が高くなった。ありがとうございました」と感謝の気持ちを述べると「この試合で課題が見つかったが、これから（切磋琢磨し）課題がないようにし、圧倒的な王者になれるように頑張ります。応援よろしくお願いします」と、弱冠20歳ながら、冷静に完璧を求め続ける寺山らしい態度で締め括った。