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【RISE】鈴木真彦vs植山征紀の王者対決は延長判定の大接戦、僅差で鈴木が勝利をつかむ

2022/08/21（日）UP

パンチで攻める鈴木

RISEクリエーション株式会社
『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2022 OSAKA』
2022年8月21日（日）エディオンアリーナ大阪第1競技場

▼第13試合　SuperFight! バンタム級（-55kg） 3分3R延長1R
○鈴木真彦（山口道場/第7代RISEバンタム級王者）
延長判定3-0　※三者ともに10-9
●植山征紀（龍生塾ファントム道場/第14代SB日本スーパーバンタム級王者）
※本戦は三者ともに28-28

右側頭部から流血しながらもキックを放つ植山

　鈴木は現RISEバンタム級王座に君臨するハードヒッター。昨年9月に那須川天心と対戦し敗北するも、11月には江幡塁との再戦で1R KO勝利。今年1月の拳剛との防衛戦ではKO勝ち、今年4月には江幡睦を圧倒して判定勝ちと勝ち星を重ねる。今年6月のビッグマッチ「THE MATCH 2022」ではK-1スーパー・バンタム級王者の金子晃大と対戦。一進一退の攻防を制し、この階級で頭1つ抜けた存在であると証明したばかりだ。

　対する植山はSB日本スーパーバンタム級王者の肩書きを持つシュートボクシングトップ選手の一角。他団体へも積極的に参戦し、RISEのリングでは志朗、京谷祐希らと拳を合わせた。

左のパンチを振るう植山

　1R、鈴木が左ジャブから右ローを強振。植山はゆったりとした構えから左ジャブでけん制する。ロープ際で植山が左フックをヒット。鈴木が右フックを振りながら転倒するが、ダメージ有りとみられたかダウンと判定される。立ち上がった鈴木は圧力をかけ右ストレートから左フックを強打。鈴木の右ストレートを浴びるも植山も手数を出し飲み込ませない。

　2R、鈴木がパンチを当て一歩下がるヒットアンドウェイ。パンチが空転する植山に右ストレートをヒットし植山を下がらせる。植山の右ストレートの打ち終わりに左フックをヒット。パンチの打ち終わりに交える鈴木の右ローが効いたか、植山の足の動きが鈍い。植山の右側頭部から出血が見られる。

　3R、ラウンド開始時に植山の出血チェックが入るが試合続行。鈴木がボディから右フックと回転のいいパンチで植山を攻め立てる。至近距離では鈴木が右ロー、左ボディで攻めるが、植山は右アッパー、フックで応戦。リング中央で足を止めた植山に右ストレートをヒットしのけぞらせる。上がる植山に鈴木が猛攻を見せるも、植山は倒れない。何度ものけぞるが手を止めず、試合終了のゴングを迎えた。

接戦を繰り広げた鈴木（右）と植山

　ジャッジは三者とも28-28。鈴木が1Rにダウンを喫した劣勢から巻き返し延長ラウンドへ持ち込む。

　延長R、開始早々植山が右ハイ。鈴木は前蹴りで突き放し、左フックで植山をのけぞらえる。下がる植山はバックハンド、バックスピンキックと回転系で突き放す。鈴木は左右フックを上下に散らし、植山は打ち終わりに右ストレートをヒットさせる。
　植山がジリジリと押し返し、鈴木は距離を取り左前蹴り、右ロー。頭をつけて左右ボディフック連打から上に繋げる鈴木は右から返す左フックを当てる。手数は植山が勝るが、クリーンヒットは鈴木か。攻守が目まぐるしく後退する打ち合いが続く中で試合終了のゴング。

　勝敗を決めるジャッジは三者とも鈴木の勝利を支持。団体を背負う王者同士の一戦は鈴木が大接戦を制し勝利を収めた。

鈴木（右）が勝利、敗れた植山の顔は腫れていた

　マイクを握った鈴木は「さすがシュートボクシングのチャンピオン。めちゃくちゃ気持ちが入ってました」と観客に拍手を求めた。そして「今、RISEは引っ張っていく選手、引っ張っていく椅子が空いていると思いますが、それは今日メインイベントで（原口）健飛に世界王座を獲ってもらって、僕も絶対に負けないようにRISEを引っ張っていくので、鈴木真彦の応援をこれからもお願いします」とファンにさらなる応援を求めた。

　最後に11月に息子が生まれるというニュースを発表した鈴木は「これからも強いパパでいられるように皆さんの期待と子どもを背負って前に進んでいきます」と決意新たにリングを降りた。

※全試合結果はこちら

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