2024/03/09（土）UP
（最終更新：2024/03/09 15:38）

元3団体ヘビー級王者ジョシュア、元UFCヘビー級王者ガヌーをKO（Getty Images)

　3月8日（日本時間9日早朝）サウジアラビア・リヤドで開催された［ボクシング・ヘビー級10回戦では元世界3団体王者アンソニー・ジョシュア（34=英国）が元UFCヘビー級王者フランシス・ガヌー（37=カメルーン）を2Rに右ストレートでKO、ガヌーはしばらく立てなかった。

【フォト＆動画】この豪快KOの瞬間！ガヌーは大の字に

　ガヌーはUFCでKOを重ねてきた剛腕ファイターで、ボクシングデビュー戦となった昨年10月、WBCヘビー級王者フューリーを相手に3ラウンドでダウンを奪う善戦、しかしその後の追い上げでガヌーは僅差の判定負けとなったが最後まで競り合った。
　この試合はフューリーが試合を舐めていたという声もある。フューリーは試合後その強さを認めていたが、当然ジョシュアも油断できぬ相手と警戒しただろう。

ガヌーが倒れる（DAZN Twitterより）

　ジョシュアは27勝（24KO)3敗、現在２連続KO中だ。前日計量後の会見で「私はデリバー（配達人）、ポストマンだ」と語った。パンチをヒットさせることをデリバーパンチというが、ポストマンのように絶え間なく配達、要はパンチを当てていくことの比喩だろう。ジョシュアは五輪金メダリストで細かく当てるのが上手い。そして強烈なパンチにつなぐ。

　今回の試合も1R終盤、ジョシュアが右ストレートでダウンを奪う。そして２R後半、ジョシュアはガヌーが入ってきたところに右スオーバーハンドで再びダウンを奪う。立ち上がりダメージが残るガヌーに再び右ストレート一撃！”バチン！”と音を立ててヒットしガヌーは大の字にダウン、しばらく起き上がれず、ジョシュアの豪快KO勝ちとなった。序盤、ガヌーの剛腕もあったが、フューリー戦のような奇跡のダウンは無かった。