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【新日本キック】重森陽太がWKBA世界王座を獲得、江幡睦は強豪タイ人に圧巻の1R KO勝利

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2019/07/07(日)UP

強烈な左ミドルを蹴り込む江幡(左)

▼メインイベント 日泰国際戦 54kg契約 3分5R
○江幡 睦(伊原道場本部/WKBA世界バンタム級王者)
KO 1R 2分41秒 ※左ミドルキック
●トーン・ハーブタイジョンジム(タイ/元スラターニー県フライ級王者/MAXムエタイ56kg級王者)

このミドルキックで3つのダウンを奪った

 睦は、双子の弟・塁と共に、ムエタイ最高峰のラジャダムナン王者を目指している。睦は、2013年の9月と2015年の3月の2度、ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級王者に挑戦したが2度とも敗れている。その後12連勝を記録し、満を持して2019年1月タイに渡りラジャダムナンスタジアムのリングに上がるも惜しくも敗戦しているが、4月の再起戦に勝利した。

 対するトーンは、元スラターニー県フライ級王者として君臨し来日直前に、マックスムエタイ56kg級王者となった。マックスムエタイとはラジャダムナン・ルンピニーに続く権威あるタイトルだ。戦績は56戦43勝11敗2分。

 1R、序盤から鋭い右ローや右ストレートをスピーディに当てていく江幡。トーンはよく見て時折右ミドルを返すが、スピードパワー共に江幡が圧倒する。圧力でトーンをコーナーに詰めて、会場がどよめくほどの強烈な左ミドルキックを突き刺すと、時間差でトーンが抱え込むようにしてダウン。

 立ち上げるも嫌がる表情を浮かべるトーンに対して、江幡が今度は容赦なくワンツーを当て込む。さらに余裕さえ感じさせる動きで、右ローから右ストレートなどのコンビネーションから、またもバチンと音がするほどの左ミドルで2回目のダウン。完全にボディに力が入らないトーンを江幡は追撃し、またもや左ミドルを蹴り込んで3ノックダウン。圧巻のKO勝利で江幡が1Rでタイの強豪を沈めた。

 勝利した江幡は「階級が上のMAXムエタイのチャンピオンに1Rで決着できて嬉しく思います。でもこの勝利は通過点でしか思ってません。ここを圧勝でいかないと(ラジャダムナンのスタジアムの)ベルトは取れないと思ってます。今回勝ったので12月にラジャのタイトル戦ができるようになりました。絶対に夢を叶えたいと思っています。あと、弟が8月にKNOCK OUTトのトーナメントに出場します。皆さん応援よろしくお願いします」と圧巻の勝利後も目標とするラジャダムナンのベルト獲得へ新たな一歩を踏み出した。
▶︎次ページは内田雅之と髙橋亨汰日本王座戦

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