2020/02/12（水）UP
（最終更新：2020/02/12 16:59）

　2020年3月29日（日）東京・後楽園ホールにて行われる『プロフェッショナル修斗公式戦　PROFESSIONAL SHOOTO 2020 Supported by ONE Championship』にて行われる「THINKS INTERNATIONAL Presents 修斗女子初代スーパーアトム級王座決定トーナメント」準決勝の組み合わせが決定した。

左から杉本、黒部、大島

　修斗史上初となる女子王座を決めるこのトーナメントは、一回戦3試合を終えた現時点で黒部三奈（マスタージャパン）、イ・イェジ（TEAM J）、大島沙緒里（AACC）が勝ち上がり、ここに昨年のインフィニティリーグ2019を制した杉本恵（AACC）を加えた4名が準決勝進出となった。

　準決勝第1試合ではイェジと杉本が対戦。

計量で笑顔をみせるイェジ

　その美貌から“韓国アイドルファイター”として注目を集めるイェジは柔道、キックボクシング、韓国の打撃あり柔術ゴンコンユスルをバックボーンに持ち、韓国のMMAイベント「ROAD FC」期待の新鋭と評されMMAプロデビュー。昨年7月には本トーナメントに出場の黒部に敗れたものの、ギロチンチョークで黒部をあわやという所まで追い込むなどのアグレッシブなファイトスタイルが評価された。トーナメント一回戦は梅原拓未を相手に圧倒的な攻撃力を見せ2RTKO勝利している。

強烈なパウンドを見舞う杉本

　対する杉本は2011＆2012年全日本学生レスリング選手権－51kg級準優勝を始めレスリングで数々の実績を残し、2013年8月にMMA（総合格闘技）へ転向。レスリングスキルを活かしたテイクダウンからパウンド、パスガードと、グラウンドを中心としたゲームメイクが身上だ。

　準決勝第2試合ではトーナメントの大本命との呼び声も高い、元DEEP JEWELSアトム級王者の黒部三奈と全日本アマチュア修斗王者・大島沙緒里の対戦が決定。

　黒部は2012年12月に35歳でプロデビュー。チョークスリーパーを得意としており、2017年2月にスギロックを破ってDEEP JEWELSアトム級王座を獲得。2018年9月にはRIZINに出場を果たし浜崎朱加と対戦した（1R一本負け）。トーナメント一回戦ではドイツのターニャ・アンゲラーにTKO勝利している。

容赦なくパウンドを打ち込む黒部

　黒部はそのキャラクターも愛されており、2018年のRIZIN参戦時には「41歳、独身です。勝ってマーク・ハント似の彼氏を紹介して欲しい」、今年1月のトーナメント準決勝に対してのコメントでは「（杉本、大島は）2人とも素敵な旦那さんいらっしゃると。それ以上何を望むんだ、お前ら（笑）。勝っても負けても寂しく家に帰る訳ですよ、私は。ベルトはください。死んでも勝ちます」など独特のコメントにも注目が集まっている。

パウンド連打でTKO勝利した大島

　対する大島は3歳から柔道を始め、名門・東海大学へ入学すると2014年に「全日本ジュニア柔道体重別選手権大会」で女子44kg級優勝。卒業後は社会人選手として活動していたが、結婚・出産を機に競技を離れたものの、昨年4月に総合格闘技のトレーニングを始めて僅か半年でプロ昇格。トーナメント一回戦では小生由紀に2RグラウンドパンチでTKO勝利している。

　勢い、実力を兼ね備えた4名から初代スーパーアトム級王座を手にするのは誰になるか、注目だ。

【決定対戦カード】