那須川天心、村田諒太ら「ネットの誹謗中傷はダメ」海外では規制進む
5月23日(土)、女子プロレスラーの木村花さん(22)が急逝したことを所属団体のスターダムが発表。死因は不明としているが、絶え間なく続いたネットやSNSでの誹謗中傷が招いた自殺と見られている。
この件について、キックボクサーでRISE世界フェザー級王者の那須川天心(21)は、自身のSNSで「誹謗中傷、、、 狂ってるよなぁ 同じ人間とは 思えない」「そんなに誹謗中傷したいのならみんな俺にしてください。それで心が落ち着くならそれで良いです。だから他の人にはやめてください」と投稿している。
また、WBA世界ミドル級王者の村田諒太(34)は自身のSNSで「今日、悲しいニュースを見ました。人を羨み、足を引っ張り、誹謗中傷することが何を生み出すのか、象徴した出来事です。こういったことは許すべきじゃない」とし「世間の流れ、変えよう、乗るべき流れじゃない」と綴っている。
村田は1月にも有名人への誹謗中傷について触れ「当事者が自殺でもしたら、みんなどう思う」と問題提起していた。
昨年11月に韓国のアイドルグループ『KARA』の元メンバー、ク・ハラさんが自殺しているが、ネット上での誹謗中傷が原因の1つとも言われている。
海外ではネットの書き込みに関する規制ができており、ニュージーランドでは、ネットでの誹謗中傷など有害なメッセージ送信を処罰する有害デジタル通信法が2015年に施行、ドイツでは、SNS等にヘイトスピーチ(憎悪表現)やフェイクニュース、違法コンテンツ等の24時間以内の削除を義務付けるネット執行法が2018年より施行されている。
今回、木村花さんは有名人なので表面化したが、一般人でもネットいじめによる自殺は少なくない。
日本には言論の自由や表現の自由があるが、度を超えたものは相手のプライバシー権や名誉権の侵害、または営業妨害にもつながる。
コロナ対策で人々の命を守る政策が声高に叫ばれているが、ネットでの誹謗中傷も人の命に関わる問題。対策の強化は急務であろう。
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