タイソンが元UFC王者セフードに強烈ボディブロー伝授、ボクシング超新星のガルシア戦を視野か（動画あり）
タイソン（右）がセフード（左）に強烈なボディブローを教えた Photo:Naoki Fukuda（タイソン）Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images（セフード）
北京五輪レスリングの金メダリストにしてUFCでフライ級＆バンタム級2階級制覇、ヘンリー・セフード（33=アメリカ）が、マイク・タイソンにボクシングを教わっている。セフードが6月10日に自身のSNSに19秒のタイソンに教わる動画をアップした。
セフードは5月10日の『UFC249』にてバンタム級王座の防衛戦を行い、TKOで勝利した。試合後にセフードは「満足いくキャリアを送ることができたと思っている。3冠王はここで幕を閉じます」と引退を宣言、同月24日に王座を返上した。
しかし早くも練習を再開。それもボクシンググローブをつけてのものだ。
場所は元シュートボクセの総合コーチであるハファエル・コルデイロが、ロサンゼルスに設立した『KINGS MMA』。
6月10日のコルデイロのインスタグラム投稿には、マイク・タイソンがコルデイロの持つミットへコンビネーションの見本を打ち込みつつ、セフードを指導している動画が。
名伯楽・コルデイロに容赦ない左ボディを叩き込むタイソン@kingsmma_hb
タイソンは接近戦で、大きく腰を切って体重を乗せた左ボディフックのフォームやタイミングを指導。その後強烈な右フックへも繋げた。続いてセフードも同じく、鋭く素早いコンビネーションを叩き込んで見せている。
なぜ引退を宣言したセフードが、タイソンにボクシングを習っているのか。セフードは、次の舞台としてボクシングのビッグマッチを考えているようなのだ。セフードが相手と目しているのは、WBCライト級シルバー王者ライアン・ガルシア（21＝アメリカ）だ。
ガルシアは米ボクシングの超新星。アマチュアで結果を残すと、16年にオスカー・デ・ラ・ホーヤのプロモーション『ゴールデンボーイ』からプロデビューした。20戦無敗、うち17KO勝利という高いフィニッシュ率を誇る。次戦は三階級王者ホルヘ・リナレスとの世界戦が期待されている。
18年の大晦日に那須川天心がメイウェザーと対戦した際には、那須川に対し「天心は日本のライジングスター。僕も同じだ。二人が戦うことには意味がある。かかってこいよ！」と挑戦状を叩きつけていた。
自らのカウンターパンチで崩れ落ちる相手を冷徹に見つめるガルシア@kingryang
そんなガルシアは、セフードが引退宣言をした数日後、SNSに「ヘンリー・セフードは、ボクシングで良い戦いをしてくれると思う？」と書き込んだ。するとセフードが「このオスカー・デ・ラ・ホーヤの真似事野郎。お前の競技でヒザをつかせてやる。ダナ・ホワイト、この魚を料理させてくれ！」と噛みつき、その後もトラッシュなやり取りが繰り広げられていた。
その後ガルシアは大手タブロイド・メディア『TMZ』のインタビューに「セフードが望むなら、7月4日に最初はボクシング、次にMMAのミックスルールで決着をつける用意がある」と語っていた。
6月上旬、今度はセフードがTMZで「サウジアラビアで資金を提供してくれるスポンサーを見つけている」と発表し、ガルシアに対しても「お前は100発のパンチを打てるかもしれないが、俺は一撃でお前のヒザをつかせることが出来る。契約を交わしてくれ」と呼びかけているのだ。
タイソンも巻き込んでのMMA、ボクシング双方のスター同士のスーパーファイトは、果たして実現するのだろうか。
▼タイソンがセフードを豪快指導する映像
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